「私が新型コロナウイルスのニュースを『とくダネ!』でお伝えするのもこれが最後です」ときょう26日(2021年3月)、司会の小倉智昭が切り出し、早くも第4波の兆しが見える全国の感染状況を取り上げた。
東京都のきのう25日の新規感染者数は394人で、直近7日間の平均は前週比107.7%と増加傾向が続いている。「花見宴会は避けていただくことによって、リバウンド防止にご協力いただきたい」と相変わらずのお願いを繰り返す小池百合子知事も、心なしか疲れた表情だ。
きのう25日の新規感染者数が過去最多の59人となった愛媛県の中村時広知事は、記者会見で「第4波に入った」。同じく過去最多の49人の山形県の吉村美栄子知事は「山形県内でこんなに多く出たのかという本当にものすごい驚きと言いますか、驚愕という言葉で表現させていただきます」と呆然とした様子だった。
「第4波は変異ウイルスへの対策がカギになると言われています」と立本信吾アナウンサー。変異ウイルス感染者の確認が161人と全国で突出して多い兵庫県では、神戸市が変異ウイルス検査を積極的に行っているのだが、今月5日から11日(2021年3月)のデータでは検査数のうち55.2%がイギリス型の変異ウイルスだった、と伝えた。
昭和大の二木芳人客員教授はたった1年間で出演回数5位に
「(番組が続いた)22年間で最も出演回数が多いコメンテーターはデーブ・スペクターですが、たった1年間で間違いなく5位に入る」と小倉に紹介された昭和大の二木芳人客員教授は「東京や首都圏では変異ウイルスの数はそれほど多くありませんが、きちんと検査ができていないだけ。首都圏や大阪も神戸と近い状況だと思います。こういう状況なのに、国の方は県内のGo Toトラベル再開やイベントの人数制限緩和をすると言っている。私はまだ危ないと思います」と話していた。
金曜スペシャルキャスターのカズレーザー(お笑い芸人)「東京や大阪が変異ウイルスへの対策をせずに黙認しているのは不安です。(第4波になって)また緊急事態宣言を出したとしても、それ自体が擦り切れていて効果がないと思いますね」
笠井信輔(フリーアナウンサー)「結局、国民側がどれだけ我慢をし続けるかが勝負になってきています」
小倉「どうでもいいや、となっちゃうのが一番危険な気がします」
最終回とあって、ニュースの時間が短かったうえにあちこちにコメントを振るのに忙しかったせいか、新型コロナに関する小倉の最後のコメントはやや物足りなかった。間違いなくこの1年間の最大のニュース。国や東京都などに対して、最後に切れ味のいい一言を聞きたかったが、小倉もコロナ疲れだったのかも。