聖火リレー、福島をスタート...ほら貝、和太鼓、フラダンス、点火、出発まで手厚く生中継

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   東京五輪・パラリンピックはコロナ禍で先行きがいまだ不透明ななか、きょう25日(2021年3月)、聖火リレーが福島からスタートした。出発地点となったJヴィレッジは、東日本大震災の福島第一原発事故後、廃炉作業の拠点となった場所。「この場所に聖火が走るということは想像できませんでした。福島にとって、日本にとって、きょうが復興五輪の出発点となります」と福島テレビの豊嶋啓亮アナウンサーが伝えた。

   番組では、全天候型練習場の中で始まったオープニングパフォーマンスの冒頭を生中継。甲冑姿の男性が開会を高らかに宣言し、ほら貝や和太鼓の演奏やフランダンスなどが披露された。社会学者の古市憲寿は「公民館の文化祭みたいでいいと思いました。お金をかけてやるのではなく、手弁当でやりましょうというスタンスはオリンピックの在り方なのかなと思います」と独特の言い回しで評価していた。

「なでしこジャパン」持つトーチに点火

   聖火は午前9時40分、女子サッカー「なでしこジャパン」のメンバーが掲げるトーチに点火され、出発した。映像を見ながら、司会の小倉智昭は「このトーチは上から見ると桜の形をしていて素晴らしいですよね。今までのトーチで一番きれいなんじゃないかなあ」としみじみ。組織委員会の橋本聖子会長のほか、東京都の小池百合子知事も檀上に上がって出発を見守ったが、古市は「小池さんはリモートワークと言っているんだから、リモートで参加した方がよかったのでは。式典はやっぱり出席したいんですね」と茶々を入れていた。

   小倉「これを青空のもとで、大勢の人に囲まれてできたらもっと良かったんだろうなあという思いは強くなりますね」

   深澤真紀(コラムニスト)「福島はまだ何十年も廃炉作業が続くなかで、復興五輪という旗印によって、それがリセットされてしまうことを心配しています」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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