新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除から3日たつきのう24日(2021年3月)夜の、東京・JR高田馬場駅前の映像が流れる。飲食店が営業を終える午後9時すぎから集まり始め、11時すぎにはお祭り騒ぎ。大声で叫び歌う学生たち、ほとんどがマスクなし、泥酔や転倒、警察・消防が出動した。
路上で飲酒、ダンス、取っ組み合い
「すごい数です。人があふれています。あ、一気飲み、マスクなしで抱き合っています」と岡安弥生リポーターが伝える。路上の飲酒や喫煙もあちこちで。ダンスを始めるグループや、すもう・レスリングまがいの取っ組み合いを繰り返す若者もいた。泥酔して昏倒した女性が救急車で搬送されていった。午前零時を回り、人が去った路上には吸い殻や空き缶、ペットボトルが散乱していた。
おととい23日夜には、駐車場の屋根に上って「ぶちあがろうぜ!」と呼びかける男も。「キャー」「えええええええい」と呼応の叫びが上がり、近所迷惑なお祭り騒ぎに子の夜も警察官が出動した。
高木美保(タレント)「気持ちはわかりますけどね。店の中では小声の若者も、外へ出るとこうなっちゃうんですね」
司会の羽鳥慎一「一日中こんなんではないと思いますよ。私が学生の頃にこの駅前でやったことと変わらないなあ」
羽鳥さんの学生時代にはコロナはなかったろう。なんとも安易でゆるすぎるコメント。ウイルスまん延気配が強まる今、若いからと何をやっても良いわけではない。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「自分もいま学生ならやるかも。だって、緊急事態宣言解除なんだもの。政権が解除したのだから、そういうメッセージに受けとられる」
メッセージが誤解されたというなら、解除にかわる措置をするしかない。1都3県の知事はテレビ会議を開き、「解除は全面解禁とは違うんです。リバウンドを抑える行動を」(千葉県の森田健作知事)と自粛を呼びかけたが、どこ吹く風の状態。さあ、政府はどうする?