こんな理不尽なことを、学校は子供たちに強要していたのだ。キャスターの若林有子アナが「こちらは小学生が体育の授業で着る体操服です」と見せながら、「実は、(女子児童に)この下に肌着の着用を禁止している小学校が全国に存在します」と訴えた。
神奈川・川崎市議会でも取り上げられ、市教育委員会は「主に低学年の児童に対して肌着を着用しないように指導している学校が一部ある」と認めた。東京都でも23区のうち、世田谷、中央、目黒、北など9区で肌着着用禁止にしていた。「グッとラック!」が墨田区で聞いてみると、小学4年の女子児童は「なんか、(肌着を)脱いでる」と話し、傍らにいた母親は「ええっ、知らなかったです」と驚いていた。
昔は「肌を鍛える」と薄着が推奨された...?
なぜ、肌着禁止なのか。実施している学校は「汗をかくと肌着が濡れて、風邪をひくから」と、なんとも説得力の欠けた説明をする。しかし、児童たちは体操服が濡れて透けることのほうが嫌なのだ。小学生も3年生、4年生になれば、胸が大きくなりはじめる子供だって少なくないだろう。星野真里(タレント)は「理解できませんね」と呆れる。
髙橋知典(弁護士)「まったくの人権無視です」
キャスターの立川志らく「先生同士で、"これおかしくないですか"と気づかないものなのかなあ」
いつからこんな決まりが広まったのか。若林は「教育評論家の石川幸夫さんによりますと、昔は肌を鍛えるという理由で裸や薄着が推奨され、いまも残っているということです」と伝える。しかし、大手体操服メーカーに聞くと、最近の製品は速乾性、軽量化を重視して生地が薄いので、透けないように肌着をつけてもらいたいということだった。
さすがに、保護者から問い合わせがあると、学校側は「強制ではない」と言い訳して、替え下着の持参などを認めるようだが、教育委員会がまずこんな決まりは廃止せよと、先生たちを"指導"すべきではないのか。