東京五輪の聖火ランナーに選ばれていた俳優の黒木瞳さん(60)が、「自分が走ると、沿道に人が集まり感染が広がる」と心配して聖火ランナーを辞退していたことが3月23日(2021年)わかった。朝日新聞やNHK、読売新聞など多くのメディアが報じた。
ネット上では「直球の正論だ」「スケジュールが合わないなどと言い訳を言わず、清々しい」と称賛の声が巻き起こっている。
「この直球正論、誰が最初に言うのか待っていました!」
黒木さんは5月に福岡県内を走る予定だった。しかし、福岡県によると、3月に入り、所属事務所から辞退の申し出があった。「聖火リレーで自分が走ると、沿道で密集した状態になり、感染防止対策が困難になるので、辞退することになった」という。福岡県は慰留したが、折り合わず、3月22日に正式に辞退が決まった。
黒木さんは福岡県八女市出身。県実行委員会が推薦し、2019年12月に走者の内定が発表された。福岡県では「福岡県のシンボリックな方で残念としか言いようがありません」と話しているという。
ネット上ではこんな称賛の声が起こっている。
「沿道に観衆が集まることを黒木さん側が心配。この直球正論、誰が先に言うのか待っていました。黒木瞳さんになったか。素直に尊敬します」
「スケジュール云々という言い訳が突然ゾロゾロ出始めて、嘘くさかった。スケジュールはずっと前からわかっているはず。黒木さんのハッキリした性格がよくわかる。正直に言ったのはとても評価できる。こういったストレートな辞退理由を察する民衆が大勢いればいいと思うが」