きょう23日(2021年3月)のあさイチは「世界はおいしいモノにあふれてる」ということで、身近な食材で簡単に作れる世界各国の料理特集だった。
ブータン出身のドルジ・ラデンさんが教えたのは「エマダツィ」。「エマ」はとうがらし、「ダツィ」はチーズという意味で、その名の通りとうがらしとチーズの煮込み料理なのだが、これが「世界一辛い料理」といわれている。
ラデンさん「ブータン人はとうがらしが大好きです。ブータン人にとってとうがらしは香辛料ではないですよ。野菜のひとつみたいな感じなんです」
ブータンはヒマラヤ山脈の東の端にあり、首都・ティンプーの標高は約2400メートルだ。山岳地帯にあるブータンでは、かつては栽培できる野菜が限られていて、とうがらしは貴重な野菜だった。ブータンの食卓に欠かせない野菜として定着したというわけだ。
ラデンさんが作ったエマダツィを試食したスタッフは、「おいしいです。...でも辛い!辛っ」と、あまりの辛さに涙していた。
ししとうを使えばマイルドで食べやすいエマダツィに
辛すぎるのは苦手だという人のために、辛さを抑えたエマダツィの作り方をラデンさんが教えた。
ししとう(20本)を縦に半分に切り、たまねぎ(中、2分の1個)は薄くスライスする。にんにく(3かけ)とたまねぎをサラダ油(大さじ1と3分の1)で炒め、しんなりしたらししとう、たかのつめ(適量)、塩(小さじ2分の1)を入れて軽く炒める。水(100ミリリットル)を注いで2分ほど煮込んだらナチュラルチーズ(150グラム)を上にのせ、ふたをしてさらに2分おく。チーズが溶けてきたらかき混ぜ、軽く煮立たせたら完成だ。
辛いものが苦手だという副島淳リポーターも、「うまい!チーズがめちゃくちゃマイルドにしてくれているので、ものすごくおいしいです」と太鼓判を押していた。
辛党の人は、ししとうの代わりに生の青とうがらしか、乾燥させた赤とうがらしを使って作るとよい。