東京都・八王子駅から徒歩1分、一等地の繁華街に今にも倒れそうな家屋がある。屋根は剥がれ、建物の一部は歩道にも飛び出している。玄関を開けたらごみ屋敷状態。「実は人が住んでいます。そこに住む2人の姉妹が近隣住民とトラブルとなっています」と司会の羽鳥慎一が取り上げた。
近所の人は「姉妹は隣人としょっちゅうけんかしています」「ハエもすごい、ネズミも出る」「マッチ1本で火事になる可能性もあります」「臭いがすごい。ネコを飼っている10匹ぐらい飼っている」。「住民の女性に突き飛ばされた人もいる」「ホースで水をかけられた」と暴力被害を訴える人もいる。隣のポスターをはがしたり、破ったりしたこともある。
10年前は屋根もあり、ちゃんとした家だったが、両親が亡くなってからゴミが増え、2019年の台風15号でブルーシートが飛ばされ、雨ざらし状態になったという。
専門家「人が住んでいる、行政の対応は難しい」
地元不動産によれば倒壊寸前の家屋だが、約100平方メートで約7000万円の価値があるという。近隣住民は市に撤去を訴えるが、市は「建物の危険性を取り除くよう話し合いを試みているが、今年に入ってからはまだ家主に会えていない」という。行政代執行についても「敷地にあるものは財産であり、難しい。可能性はゼロではないが、現状では何とも言えない」と語る。法律の専門家も「家主が住んでいる場合は、家の管理はあくまで家主。行政も対応するのが難しい」と話す。
羽鳥「これは近隣住民だけでなく、通行人についても怖いですね。危険が迫っています」
青木理(ジャーナリスト)「土地の価格が7000万円ということですから、家主と行政などでうまく処理できる余地はあると思うんですが、交渉できないというところが難しいですね」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「一番びっくりしたのは、人が住んでいるということでした。テントを張って外で住む方が安全じゃないですか。ポスターを破ったり、人を突き飛ばしたりしていますので、警察がちゃんと介入してはどうですか」
青木「警察権よりは行政権、あるいは地域の人たちとの連携で解決方法を地道に探るしかないのではないか」