身寄りのない松島寛治(前田旺志郎)を預かる千代(杉咲花)と一平(成田凌)の家に突然、高城百合子(井川遥)と小暮真治(若葉竜也)が訪ねてきた。
映画監督になる夢をあきらめて東京の実家に戻った小暮は、百合子との再会を機に、舞台の世界に入り、二人は結婚して芝居をできる場所を探しながら全国を回っているのだという。
二人は、雪のため止まった列車が動きだすまで泊めて欲しいといので、一平と千代は快く了承した。
久々の再会に、楽しい夜を過ごす四人。
ソ連への亡命をなんとかとどまってもらおうと考える千代
しかし、その翌日。一平がこわばった顔で帰ってくる。なんと小暮と高城は特高警察に追われていると鶴亀株式会社の熊田(西川忠志)から聞いたのだ。時勢に逆らった芝居で、特高に目をつけられ2人はソ連に亡命しようとしていたのだ。
一方、二階で聞き耳を立てる寛治に笑顔は無い。
寛治「通報した方がええのと違いますか?」
二人を見逃してももし二人が捕まったら、自分たちも仲間だと思われてしまうというのだ。
千代「2人が私たちのことをしゃべるはずあれへん」
そしてソ連への亡命をなんとかとどまってもらおうと考える千代。
千代「百合子さん、一緒に家庭劇やりません?」
高城百合子「客に媚うるような芝居はできないわ。あなたはウケればそれでいいの?」
千代「ウチは喜劇役者だす。そやさかい、はっきり言うて、ウケたらよろしいねん」
すると玄関の戸をドンドンと叩く音が...。(NHK総合あさ8時放送)