唐沢寿明主演、仲間由紀恵、栗山千明共演のテレビ朝日系ドラマ「24JAPAN」(全24話)の23話が3月18日(2020年)に放送され、"内通者"の正体がA班チーフ・水石伊月(栗山千明)と明かされ、ネット上は「マジかよ」「ショックが大きすぎる」など驚きの声があがった。
同ドラマはテレビ朝日の開局60周年記念として企画され、米国の「24 TWENTY FOUR」シーズン1をリメイクしたもの。しかし、本家に比べスケールが小さく、「本家の迫力、緊張感にはかなわない」「テロが日常茶飯事の米国の設定を日本に持ち込んだのが無理」との批判もあった。しかし、コンスタントに見続けるファンも多く、山場に来てがぜん盛り上がった形だ。
「水石が内通者とはショック。私はマイロだと思っていた」
物語は、テロ組織の総元締、ビクター・林(竜雷太)に拉致された獅堂現馬(唐沢寿明)は、総選挙に勝利した日本初の女性総理候補・朝倉麗(仲間由紀恵)の元に行き、「この11時30分にこの電話に出るよう伝えろ」と携帯電話を持たされる。娘の美有(桜田ひより)を人質にとられた獅堂は仕方なく、朝倉麗に会い、携帯電話を渡す。携帯電話にビクターから着信が...。「おかしい!」。とっさの判断で獅堂は携帯を遠くに放つ。その瞬間、大爆発が。間一髪で全員の命は助かった。
娘の命を救うために、獅堂は朝倉麗が死んだとマスコミに発表。真実を伏せてビクター・林らテロ組織グループが隠れている工場に単身乗り込む。そこに待つビクターの長男、アンドレ・林(村上淳)の元に「ルナ」と名乗る女から電話がかかってくる。その女の横顔はCTU第1支部A班チーフの水石伊月(栗山千明)だった......。
獅堂が最も信頼を寄せて、かつては恋人だった水石の裏切りに、ネットでは「水石チーフかぁぁぁ」「マジかよ、ショックが大きすぎる」という驚きの声と、「しかし、辻褄が合わない」とのツッコミの声が上がった。ただし、オリジナルでも栗山千明役に該当するニーナが最後に裏切る大どんでん返しが見せ場だから、本家を見た人なら先刻承知だ。問題は水石が「あの凶行」を仕出かすかどうかに関心が集まっている。
鬼束は水石を怪しいとにらみ、「朝倉生存」情報を流した?
ネットではこんな声が広がっている。
「水石が内通者とはショックです。私はマイロだと思っていました」
「まあ、水石が怪しいとは思っていました。鬼束のアクセス記録を水石に見せて内通者の可能性があると言わせたのは鬼束の罠ではないでしょうか。水石を怪しいと思ったので水石と南条の2人だけに朝倉麗は生きていると伝え、それがテロリストに情報として流れたら確定という伏線。内通者がわかっているから鬼束もすべて上手くいくという言い回しをしたと思います。何にしてもいよいよ来週が最終回ですね」
「もしかして、マイロが水石チーフが内通者と気づいて、南条に伝え、そこから鬼束に報告?そして3人で芝居をうって水石を試して、党首が生きていると教えた?もう~!最後になってワクワクする!」
本家を知っている人からはこんな声が。「オリジナルの『ニーナの衝撃』を思い出したよ。ニーナがCTUから必死に逃げるところが大好きだった。ニーナはドイツのスパイという設定だったが、どこのスパイにするのか?」
「最後良かったですね〜!電話をしている栗山千明の冷淡な表情、口調からすぐ普段通りに戻る。展開を知っていてもゾクゾクしました!」
しかし、水石が内通者では辻褄が合わないという声も。
「水石が内通者っておかしくないですか。前半の頃、テロ組織の連中から獅堂は水石を殺せと命令されて、防弾チョッキの上から撃ちましたよね」
「自分勝手な妻と娘のためにいったい何人の人が死ぬの!」
「結局、このドラマはバカ母娘を助ける為に大量殺戮が行われたというお話でしたね! 栗山千明が犯人のひとりなら、この24時間の内に母娘を殺せるチャンスはいくらでもあったし、仲間由紀恵だって殺せたよね」
これに対して、本家ファンからこんな説明があった。
「オリジナル版でも、ニーナがスパイとは当初から決まったものではなかったらしいです。ギリギリまで誰を裏切り者にするか決めずに進めていたので多少ストーリー上、辻褄が合わないところがあるということです」
それにしても、獅堂の妻と娘がウザすぎるという圧倒的に声が多かった。
「国家最高のエージェントが何事にも家族優先ってアリですか。この自分勝手な妻と娘のせいで、いったい何人の人が犠牲になったか。観ていて疲れるドラマでしたが、結局観てしまう自分って...」
「私が一番嫌いなのは妻の木村多江。言動がいちいちムカつく!イライラする!!黙っておとなしくしていろ!と思います。」
「本家24でも、シーズン2以降もこのアホ娘にどんだけ振り回されるか!まだ可愛い方ですよ、日本版は。来週のラストは結構衝撃回ですよねー!」
衝撃のラストは「バッド&ハッピー」の2通りのどちらか?
そして、こんなツッコミが相次いだ。
「荒唐無稽ここに極まれり。テロ軍団は何故獅堂を解放する?逃亡したりCTUに連絡したり、何でも出来ちゃうじゃん。秘書にスパイになれと麗にハニートラップを仕掛ける夫。『不倫がすべてはこの国のためだ』ってどーいう論理? アレクシスを病院から連れ出して結局死なせてしまうビクターの間抜けさ。党首の死亡をニュースにする必要ある?国民大パニック。『実は生きていましたあ~』って国民馬鹿にし過ぎ。現場に向かう切羽詰まった状況に、妻、妊娠したと告白。泣く程感激する獅堂。こんなシーンいる? 小娘に簡単に逃げられるテロ軍団。どこまで使えないんだよ、お前たち」
さて、ラストはどうなるのだろうか。
「まあ、ずっと原作通りだった。さて、本家のエンディングはDVDには2パターンあった。○○さんが死ぬバッドと、死なないハッピー、日本版はどっちかねぇ」
「バットエンドじゃないと本来の『24』じゃないけどね。『24』はジャック・バウワーが幸せになってはいけないドラマだから。でも、日本版は視聴率からしてシーズン2はないだろうから、バッドエンドだと尻切れトンボ感があるので、ハッピーエンドとみた」(テレビウォッチ編集部)