<「ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル」>(テレビ東京系3月22日月曜放送)
ピエロの格好をした男の変死体から、フグ毒が検出された。さらに同じ手口の殺人事件が...殺人犯の魔の手は白鷹にも伸びていく

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   警視庁武蔵野東署組織犯罪対策課の巡査部長・白鷹雨音(真木よう子)は、冷静な分析から生み出される刑事の勘と、俊敏な動きで緊迫した状況を切り抜ける身体能力を持ち合わせ、鷹のような鋭い眼光から「ハクタカ」の異名を持つ。

   管内の吉祥寺中央公園のベンチで白昼、ピエロの格好をした男の変死体が見つかった。検死の結果、被害者の体内からフグ毒のテトロドトキシンが検出された。

   テトロドトキシンは青酸カリの約850倍という強い毒性を持つ神経毒で、最初は指先や舌の痺れなどの軽い症状から始まり、次第に言語障害、呼吸困難へと進む。そして、最後には全身麻痺により呼吸が止まって死亡するが、意識は死の直前まであるという。

   犯人は何らかの方法で被害者にテトロドトキシンを服用させ、ベンチに放置した。被害者は助けを呼ぶこともできずに絶望と苦しみの中で死んでいき、周囲の人たちはピエロのパフォーマンスだと思って通り過ぎていったのだった。

   さらに、SNS内にアップされた被害者の写真には、テトロドトキシンを示す「TTX」の文字と数字の「1」が書かれた風船が写っていることも分かった。

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被害者には共通点が見つからず、「劇場型犯罪」と断定するが...

   白鷹は、これは犯行声明であり、連続殺人の最初の事件ではないかと疑うが、警視庁捜査一課長・福川冴子(黒木瞳)は白鷹の見立てに否定的だった。しかし、新たにテトロドトキシンを使った殺人事件が発生し、「TTX」の文字と数字の「2」が残されていたため、同一犯による連続殺人事件として捜査されることになった。

   だが、2人の被害者は職業も趣味も異なり、共通点は見つからない。捜査は行き詰まり、白鷹と組んで捜査にあたる警視庁捜査一課刑事・草野誠也(眞島秀和)は「世間の注目を集めるための劇場型犯罪だ」と断定する。

   そんな折り、白鷹はあるきっかけから、2年前の痛ましい事件を思い出す。その事件の捜査に加わっていた白鷹は、捜査方針に疑問を抱いていたものの、自ら進んで意見を述べることをせず、幼い被害者をみすみす死なせてしまったのだ。

   白鷹はその反省から、被害者の心に寄り添いながらも、断固とした態度で犯罪に立ち向かう刑事へと変貌したのだ。しかし、連続殺人犯の魔の手は白鷹にも伸びて......。

   原作は、2013年に「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」で第12回「このミステリ-がすごい!」大賞を受賞した作家・梶永正史の「組織犯罪対策課 白鷹雨音」(朝日文庫)。(よる8時放送)

寒山

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