去年(2020年)3月、タレント渡辺直美さんの容姿を侮辱するような東京五輪演出アイディアをグループラインに送っていたことが発覚した演出統括の佐々木宏氏。昨日(2021年3月18日)、謝罪文を公表し辞任したが、この問題に思わぬ形で巻き込まれた形になった渡辺直美さんも昨日、所属事務所を通じてコメントを発表した。
渡辺さんは「最初に聞いていた演出とは違う報道を受け、正直驚いております」と率直な気持ちを伝えるとともに「見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております」とコメントした。
1年後の報道にスタジオから違和感も
スタジオでは、1年という時間をおいて流れた報道に違和感を覚えたという声も出た。
アンミカ(モデル・タレント)「直美さんのコメントは誰のことも非難せず、大人の対応。不気味だと思うのはブレストという普通世の中に出ないものをなぜわざわざ1年後に出すのか。渡辺さんも戸惑うし気味が悪い。よほど(佐々木氏を)降ろしたい意図が強く出たのか」
キャスターの立川志らく「1年もあたためて出したやつはとんでもない」
一方、イジられ役やツッコミ役となることの多い芸人の立場からは、率直な意見が相次いだ。
上地雄輔(タレント・アーテイスト)「バラエティに出ている立場として、いじられ方、突っ込み方とかやりにくくなりません?あっちゃん(田村淳)とか、運動神経悪い芸人を代表する人じゃないですか。容姿も含めて狙ってやっている人もいるのに、笑っていいのか突っ込んでいいのか難しい。僕もおバカタレントと言われなかったら、それはそれでやりにくい」
メインコメンテーターの田村淳「やりにくくなるでしょうね。オリンピックとテレビのバラエティは別という考え方もあるが、別じゃダメ。表現の幅が狭まっていくが、そこをせめぎあっていくしかない」
フワちゃん(YouTuber芸人)「渡辺直美さんも体型をポジティブに活かしてお笑いをしている。かわいそうみたいな見方をされることが残念。太っていることに触れてはいけないという見方になるのは違う」
立川志らく「テレビは昔自由だったが、窮屈だと思うのが当たり前になってきた、時代を受け入れるしかない」