来月(2021年4月)から65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるということで、小林孝司アナウンサーが「あさイチでは医療従事者の接種に密着。そこでわかった備えておきたいポイントを詳しくお伝えします」と切り出した。
まず重要になるのがスケジュール調整だ。
小林アナ「日本で承認されているファイザーのワクチンは2回接種を受ける必要があるんです。1回目の接種を最も早い日、4月12日に受けたとすると、2回目はファイザーの臨床試験の結果では21日後の接種で確実な効果が得られるということで5月3日。さらに十分な免疫が得られるのは2回目の接種から7日程度以降なので、5月10日以降になるというスケジュール感です」
同僚や家族と接種日をずらすのも重要!副反応が出ると業務が止まってしまう
ゲストの和田正人さん(俳優)「21日後の接種って、確実にその日が押さえられるとは限らないですよね」
博多大吉キャスター「2~3日ずれるだけでも全然違うということですか。ピンポイントで21日後なのか、20日後でもいいのか22日後でもいいのか」
都内でワクチン接種を担当する順天堂大学大学院の堀賢教授「先行接種した国の研究でいろんなことがわかってきて、数日は前倒しても十分免疫が得られることがわかりました。また、体調の都合や接種センターの予約の具合などでやむを得ず遅らせる場合は、初回接種後6週間くらいまでなら許容できるという情報がアメリカのCDCというところから出されています。たとえ予定通りに接種できなくても、初回から数えて6週以内には必ず2回目を接種し終えるようにしていただきたいと思います」
堀さんもきのう(2021年3月17日)医療従事者対象のワクチン接種を受けたばかりだという。接種前日はいつも通り過ごしたが、体調を崩すとワクチンが打てなくなるため早寝したとのこと。
まず、接種のタイミングは家族や同僚とずらすのが大事だ。
堀さん「同じ日に打って翌日に発熱すると業務が止まってしまいます」
新型コロナのワクチンは肩にある筋肉に打つ。ワイシャツを着ていた堀さんは袖をまくるのに手こずっていた。「肩を出しやすい服をお召しになった方がいいと思います」(堀さん)
接種が終わったら体調の変化を見るため15~30分ほど会場で待つ。急激な体調の悪化や副反応がなければそのまま普段通り生活できる。
普段飲んでいる薬やアレルギーの記録を持参すると対応がスムーズに
ワクチンの接種にあたり、最初に行うのが予診票の記入だ。質問の中には「血液をサラサラにする薬を飲んでいるか」という項目が。
小林アナ「筋肉注射をするために、こういった薬を飲んでいると血が止まらなくなるおそれがあるということなんです。どんな薬を飲んでいるか、お薬手帳や実際に飲んでいる薬を持参すると問診がスムーズに行くということです」
アレルギー症状に関する質問や、これまで予防接種を受けて具合が悪くなったことがあるかという項目も重要だ。
堀さん「体質的にワクチン接種後具合が悪くなりやすい人がいますので、医師としてはいろんな手がかりがあると接種後に手厚いケアを行えます。今まで何かを使って調子が悪くなったというのは教えて下さい」
小林アナ「特にアナフィラキシーが心配だという方もいらっしゃると思うんですが、こういうアレルギーを持っている方は注意が必要というのはありますか」
堀さん「インフルエンザなど他の過去に打ったワクチンや、一部の化粧品や食品などに含まれる薬剤にアレルギーがある人がアナフィラキシーを起こしやすいと言われています。もしアレルギー検査の記録などがあればそれもご用意いただけるとスムーズに対応できます」
小林アナ「母子手帳もアレルギーの記録が残っている可能性があるので、手元にある方は準備しておくと効果的だということです」