フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」は3月26日(2021年)の金曜日で番組終了となり、22年続いた歴史に幕を下ろす。放送開始から総合司会を務めてきた小倉智昭が、「朝の顔」として番組を盛り上げてきたが、73歳という高齢での衰えは否めず、ここ数年の視聴率は低迷、高額のギャラも制作予算の足かせになっていたようだ。
「降ろされた感」がにじむ中で、小倉の心情はいかばかりかと察するが、きのう14日(2021年3月)朝に放送されたフジテレビ系「ボクらの時代」に出演。番組の初代アシスタントだった佐々木恭子アナ(47)、現在の山崎夕貴アナウンサー(33)と対談し、「みんな『22年も続かないですよね』と言うけれど、本人はもっとやるつもりでいたんだよ。『後進に道を譲った』みたいなきれいごとになっているけど、本音で言うとそうじゃないよね。スタジオで死んでやろうかと思ってたくらい」と、悔しさをにじませていたが、フジテレビが用意した「花道」番組にも見えてしまう。
互いにリスペクト、小倉は辛坊に「惚れている」
小倉の「花道」は「とくダネ!」ではなおさらで、今日15日から最終回の26日まで2週間を「集大成=集活」と位置づけ、毎日特別企画を放送する予定だ。
15日は、小倉がいま一番話したかったというフリーキャスター・辛坊治郎(64)との対談だった。辛坊はヨットで太平洋横断するためにてれびのニュースキャスター業を引退する。ほとんど面識のなかったという2人だが、お互いがリスペクトしていたと明かし、とくに小倉は「惚れている」というくらい辛坊に興味があったという。
小倉が辛坊にニュース番組へ姿勢を問うと「ウソだけは絶対につかなかった。自分の信念に反する言葉は一言もなかった」とキッパリ。ヨットの太平洋横断計画の後に何をするかを聞かれ、「誰かが総理大臣を目指すから数合わせに政界に出てくれ、と言われたら立候補する」と政界進出も視野に入れていることを明かした。だれかについては対談の流れで薄々分かったが、小倉が「橋下徹さん?」と聞くと「例えばね」と言い切った。