今度は「フィリピン型」変異ウィルス確認! ジワリ拡大? 英国型と同様、感染力強いぞ!

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   全国で確認された変異ウイルス感染者は14日午前0時現在で、498人(27都道府県)。このうち、先月2月25日にフィリピンから帰国した60代の男性から、空港検疫で「フィリピン型」が初めて確認された。

   フィリピン保健省は14日、新たな変異ウイルスをこれまでに国内で98人確認した、と発表した。フィリピンでは、新型コロナウイルスの一日あたりの感染者数が3000人を超える日が続いている。フィリピン国内では、英国型、フィリピン型など4つの変異ウイルスが確認されている。当局は、3月11日から首都マニラ市の一部地域を封鎖、住民に自宅待機を命じた。さらに15日から2週間、マニラ市全域で夜間外出禁止令を発令した。

   フィリピン由来の変異ウイルスは、今月1月ころからセブ市周辺で確認され始めた。セブ州のガルシア知事は「断固としてロックダウンには反対だ」として、追跡確認やワクチンの接種を拡大するなどしている。このワクチンは中国のシノバック製で、2月28日に中国政府が60万回分のワクチンを無償提供した。

   ただ、フィリピン大学の調査では、「接種を受けたくない」という人が46%で、その理由の8割が、「安全性を疑う」だったという。

ウィルスは生き残るため変異、アメリカ型、カナダ型、インド型も

   フィリピン以外で確認されているのは、今のところ日本だけだ。国立感染症研究所によると、英国型と同様に感染力が強い恐れがあるという。フィリピン・ゲノムセンターの発表では、「ブラジル型からさらに変異した」もので、従来型よりも感染力が強く、ワクチン効果が低くなる可能性もある、という。

   4つの変異ウイルスを比べると、最も広がっている英国型は106か国(3月2日時点)に拡大し、感染力は1.7倍。南アフリカ型は56か国で1.5倍。ブラジル型は29か国で1.4倍~2.2倍、フィリピン型は日本との2か国だけだ。

   二木芳人・昭和大客員教授は、「インフルエンザのウイルスでも少しずつ変異してきた。性格が変わるのでそれに合わせたワクチンを毎年用意する。大きな変異が時々あると、対策を準備することになる。コロナウイルスも少しずつ変異を繰り返しながら、生き残りに都合の良いような形に収まっていく。これ以外の変異株もいっぱい入ってます。アメリカ型、カナダ型、インド型...」と話す。

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文   栄| 似顔絵 池田マコト
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