ネット上の誹謗中傷や炎上に関する市民からの相談に対応する警視庁の専門部署「指殺人対策室」(通称・指対)は、警察内部の捜査情報を「裏K察」というサイトを通じて公表し、世間の歪んだ正義を煽るアノニマス(英語で『匿名』の意味)の正体をついに突き詰めた。
それは、『指対』刑事・万丞渉(香取慎吾)が捜査一課にいたときの相棒・倉木セナ(シム・ウンギョン)だった。倉木は2年前に起きた「大田区社長殺人事件」の真犯人・山室康介(山中雄輔)に撃たれて心神喪失状態に陥り、病院で療養していた。
だが、それは万丞を含め周囲を欺くための偽装だった。2年前の事件で、証拠を捏造して無実の人物を犯人にデッチ上げ自殺に追いやった警察の不正を告発し、制裁を加えるために、一連の騒動を起こしてきたのだ。
刑事部長は「裏K察」サイトで「犯人捏造の首謀者」と名指しされ...
正体がバレたことを知った倉木は、万丞に連絡して「ようやく私にたどり着いたようですね」「どうでか? 元相棒に振り回される気分は?」と問いかける。そして、「これがお前の復讐なのか?」と尋ねる万丞に「いいえ、これが始まりですよ、裏K察の」とうそぶき、アノニマスの暴走はさらに加速する。
ますます世間の支持を集める「裏K察」のサイトで「犯人ねつ造の首謀者?」と名指しされた刑事部長・城ヶ崎明文(高橋克実)は、妻・涼子(筒井真理子)らの身にも危険が迫って行方をくらました。さらに、混乱は警視庁にとどまらず、警察庁長官官房長主席監察官・森本修造(津田寛治)や国家公安委員長・長谷部国務大臣(桜木健一)までがマスコミに追い回される事態に発展する。
果たして警察組織は自らを浄化し、国民の信頼を回復することできるのか。それとも、アノニマスの歪んだ正義が勝利するのか。万丞と倉木の元相棒同士の最後の闘いが始まった。そして、万丞に追い詰められた倉木は......。(よる10時放送)
寒山