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コロナワクチン接種はノーベル賞もの

   日本でも始まったコロナワクチン接種だが、これって誰がつくったのかは誰も知らない。

   そんな素朴な疑問を現代が解いてくれた。

   ハンガリー出身の生化学者、カタリン・カリコ(66)という女性だそうだ。

   「彼女が研究を重ねてきたのはRNAと言う分野。RNAとは、細胞が作られる際にDNAの遺伝子情報をコピーし、体内へと運ぶ分子のことです。

   これまで多くの研究者が、病原体(ウィルス)の遺伝子情報が書き込まれたRNAを人工的に作り出し、ワクチンを製造しようとしてきた。しかし、その試みは失敗に終わりました。RNAが体内で炎症を起こしてしまい、安全なワクチンとして使えなかったのです。

   ところが、カリコさんはRNAの構造を変えることで炎症を起こさなくなる方法を考え出しました。これによってワクチンが正常に体内に取り込まれ、コロナウィルスの抗体ができるようになったのです」(東京大学医科学研究所・石井健教授)」

   今年のノーベル医学・生理学賞の受賞に最も近いといわれているそうだが、当然だろう。

   ポストから、みずほ銀行になぜ大規模なシステム障害が発生するのかを追っている。

   「みずほ銀行では、第一勧業、富士、日本興業の3行が合併して発足した0 2年4月と、東日本大震災発生直後の11年3月にも大規模なシステム障害が発生した」(ポスト)

   そして3度目が起きた。

   「金融ジャーナリストの森岡英樹氏は、『35万人月、4000億円を投じた新システムへの移行が終わり、組織が"慢心"して危機管理を怠ったのではないか』と指摘する。

   19年9月、三菱UFJと三井住友は、店外ATMを互いに開放する共通化をスタートしたが、みずほは参加しなかった。

   『新システム移行を理由に参加しなかったとされています。移行後も参加できないのは、プライドの高いみずほが頭を下げて『入れてください』と言えないことや、2メガがみずほのシステムを完全には信頼していないことが考えられます。今回は、そうした危惧が現実になりました』(森岡氏)」

   近い将来、メガ銀行は一行になるといわれるが、みずほは早々に脱落かな。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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