東京と静岡・伊豆をつなぐJR東日本の185系特急「踊り子」がきょう12日(2021年3月)、ラストランを迎える。白地に緑のラインでおなじみの人気の車両をカメラに収めようと、各地の撮影スポットには連日"撮り鉄"たちが大挙しているが、なかには線路内に入ったり、歩道を占拠したりして、警察が出動する騒ぎになっているところもあるという。
185系「踊り子」は1981年の運行開始以来、40年にわたって東京-伊豆間の海沿いを走ってきたが、老朽化などを理由に引退が決まった。名前の由来は、川端康成の小説「伊豆の踊子」。白地に緑のライン、ヘッドマークの少女の絵が特徴だ。鉄道ファンの男性は「白とグリーンの色が、伊豆や小田原などの風景と相性がいい」とその魅力を語る。
富士山バックの撮影スポット、三島市の踏切が大変なことに!
東京・多摩川の土手には連日、カメラを構えた多くの人が集まり、なかには「踊り子」に向かって手を振る男性も。車両連結や解除の様子が見られるJR熱海駅も連日多くの撮り鉄が訪れている。
静岡県三島市の踏切では、「踊り子」が通過する際にバックに雄大な富士山が映りこむ人気の撮影スポットなのだが、田んぼや線路に入り込む人がいるうえ、歩道を占拠して住民が車道を歩かざるを得ないことも少なくない。このため、警察が巡回し、注意することもあるという。地元住民は「危ないですよね。パトカーが巡回しても言う事を聞いてくれない。富士山と一緒に撮るというのは景色もいいから気持ちはわかりますけど」と話していた。
金曜スペシャルキャスターのカズレーザー(お笑い芸人)「僕も鉄道は好きなので、写真を撮るのが楽しいのはわかりますが、行き過ぎた行為は業界の首を絞めることになります」
司会の小倉智昭「最近の若い方は川端康成の『伊豆の踊子』なんて読むのでしょうかね。きょうは駅なども混みあうと思いますが、マナーを守って撮影してください」