東日本大震災から10年、小倉が福島の人々を再訪 がんと闘病の笠井信輔氏も生中継

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   東日本大震災の発生から10年前となるきょう11日(2021年3月)、「とくダネ!」は1時間50分の番組のうち約1時間を使って、東北の10年間といまを伝えた。

   「とくダネ!」に長年出演していたフリーアナウンサーの笠井信輔氏は、悪性リンパ腫の闘病生活から復活、この日は宮城・石巻市から現地の様子を生中継で伝え、「伝え続けていかなければいけないという思いが強くなりました」と話した。

   司会の小倉智昭は震災1年後の2012年3月に、防護服姿で福島・浪江町を訪れて以降、何度となく番組で福島を取材してきた。今月上旬(2021年3月)、福島を訪れた際の映像が放映された。

南相馬市の1人で公園つくる男性

   家や人の姿のない浪江町の海岸沿いでは、新たに整備された防潮堤を見上げて「あの防潮堤で何を守るのか。守るべきものがないというのが悲しいよね」とポツリ。福島・南相馬市では、「津波に流された人たち、行方不明で海にいる人たちのために灯を出したい」と、震災直後から1人で山を伐採して公園を作っている石崎祐一さん(61)を再び訪れた。公園はまだ完成していないが、桜の木を植え、今も毎日作業をしている。小倉は「石崎さんに会って話を聞くと、必ず学んで帰ることがあるんですよ」と話していた。

   浪江町で農業を営む川村博さん(65)とも久しぶりの再会となった。川村さんは震災後、介護サービスや無農薬野菜の栽培などさまざまな挑戦を重ね、風評被害を受けにくい花卉栽培に行きついた。今年7月(2021年)の東京オリンピックのビクトリーブーケには、川村さんが育てているグリーンのトルコギキョウが使われる予定だという。

   古市憲寿(社会学者)「10年間で戻ってきた日常もあるけれど、失われた日常もあり、それをどう残していくかということですね」

   小倉「私が訪れた方々は、みんなそれぞれ生き方を見つけて頑張っています。石崎さんの公園は100年がかりで、若い人が後を継いでくれると言っていました」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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