「見事なまとめ」とエリザベス女王の声明文に評価の声!「差別発言あった?なかった?余白残した」

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   イギリス王室を離脱したヘンリー王子・メーガン妃夫妻の暴露インタビューを受け、エリザベス女王が日本時間きょう10日(2021年3月)未明、「ヘンリーとメーガンがどれほど困難な数年間を送って来たかを知り、家族全員が悲しんでいる」などと声明を出した。

   メーガン妃が王室メンバーから「生まれてくる子どもの肌はどの程度黒いのか」と聞かれたとされることについては「記憶と異なる部分もあるかも知れないが、真摯に受け止める。(発言があったかどうかについては)王室の中で対処する」とした。

   現地で取材しているジャーナリストの村上あいさんはこの内容について「最善の声明文」と表現。「差別発言があったということを100%認めるのではなく、もしかしたらそういう発言自体がなかったかも知れないという余白を残した」というのがその理由だ。

女王は宮殿スタッフが書いた声明を拒否、その理由は...

   「この声明文を出したことによって、これ以上、誰が人種差別発言をしたのかを詮索されないし、ヘンリー王子夫妻が明かすこともない。また、女王は夫妻をファーストネームで呼んで愛情を伝えたということで、これ以上ないほど見事なまとめです。これ以上の被害はないのではないか」と村上さんは言う。

   報道によると、アメリカでのインタビュー放送直後、宮殿スタッフは女王用の声明文を作成していた。しかし女王はそれに署名することを拒否。その理由について村上さんは「その内容がメーガン妃に対して、あまりに温情と思いやりが強すぎたからです。もう少し慎重に考えたいということで、今回の内容に落ち着いたんです」と話す。

   司会の加藤浩次「そこから類推すると、やはりエリザベス女王はテレビに出たメーガン妃に対してお怒りになられている、と。それでこのバランスを取った文面になったということですね」

   しかし果たして、村上さんの言う通り、エリザベス女王の声明によって問題は解決したのだろうか。

   社会派のドキュメンタリー映画で知られるマイケル・ムーア監督が「400年前にここ(アメリカ)へ奴隷制度を持ち込んだ王国の王室には、今も人種差別があることが見事に暴露された」とコメントするなど、英王室に人種差別のイメージは今後しばらく付きまとうように思われる。「これにて一件落着」というわけにはいかないだろう。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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