「3月に入って、本格的に就活がスタートしました。そこで注目されているのが就活マッチングアプリです。就活生と採用する会社の社員を専用アプリを通じて結びつけるサービスです」とキャスターの国山ハセンが取り上げたが、若林有子キャスターは「アプリを悪用した就活生に乱暴する事件やトラブルが相次いでいます」と警告した。
どういうことか。去年12月(2020年)、学歴を偽ってアプリに登録し、女子大生を誘い出して睡眠薬を飲ませて性的暴行をした丸田容疑者が逮捕された。他にも、こんなセクハラ被害を受けた大学3年生(女性)もいる。「大学の先輩という人と直接会って話を聞くことになったのですが、向かった先は居酒屋で、私はお酒は飲まなかったのですが、2時間ぐらいいて、もう一軒行こうと、薄暗いバーに誘われました。並んで座らされて、テーブルの下でふくらはぎを摺り寄せてきて、『俺の家に来ないか』『きれいな唇をしてるね』と口説かれました」と「グッとラック!」に話した。
本人確認が甘く、有名企業に勤務とウソ登録できてしまうアプリも
就活問題を取材しているジャーナリストのトイアンナさんは、就活アプリのトラブルが頻発している背景をこう解説した。「以前でしたら、先輩にお手紙やメールを送って、ようやくお話を伺えるということでいたが、アプリで自分の大学の卒業生でない先輩にもお会いできるようになったんです。とくにいまは、新型コロナウイルスでお会いするのが心配なってしまいますからね」
ところが、アプリによっては本人確認が甘く、有名企業勤務とうそをつくことができたり、企業側登録者が男ばかりというのも少なくない。ある運用会社は「当社は365日24時間、やり取りを有人監視しています。不適切なメッセージは遮断します。会えるのは契約した会社が公認している社員のみです」とチェックの厳しさを強調した。
星野真里(俳優)は「でも、(会った人が)イコール会社じゃないですよね」という。そう、一流企業であるほど、人事担当でもない社員のコネで従業員を採用したりしない。
若林「アプリにもいろいろあるので、被害にあわないように利用していただきたいと思います」