イギリスの経済誌「エコノミスト」がおととい8日(2021年3月)に発表した「女性の働きやすさランキング」によると、日本は世界ワースト2位だそうだ。ベスト3はスウェーデン、アイスランド、フィンランドと北欧勢が占めており、アメリカは18位、イギリスは20位、日本が28位で、最下位の29位は韓国だった。
ランキングはOECD(経済協力開発機構)加盟国37カ国のうち主要29カ国を対象に、女性管理職の割合や男女の賃金格差、高等教育を受ける男女比率の差など10の指標をもとに評価した。日本はこのうち、「管理職における女性の割合」「議会下院もしくは一院制の議会での女性の割合」など3つの指標で最下位だった。
トップのスウェーデンは「多様性求められ、個人を尊重」
「とくダネ!」が街で女性たちに聞いてみると、「昔よりは働きやすくはなっているとは思うけど、給料や評価が男性に比べて低い」「女性初の管理職や役員は増えているが、会社全体としてはまだまだ少ない」などの声があった。
一方、世界トップだったスウェーデンに11年間住んでいる翻訳家の久山葉子さんは「スウェーデンでは多様性が求められており、女性であることも含めて、個人を尊重することを大事にしている。本当に住みやすい」と話していた。
金子恵美(元衆院議員)「女性の政治家が少ないということで、2018年に政治分野での女性参画を増やそうという法律ができましたが、努力義務ということで劇的には増えていません」
古市憲寿(社会学者)「僕はノルウェーに留学していましたが、昔は男性が働いて女性が家にいる国でした。労働力不足のため約50年前から女性も働きに出るようになり、保育園や法律が整備されていきました。そのころの変化が今の日本で起きているのかなと思います」
司会の小倉智昭「56年前、高校の弁論大会のテーマが『男尊女卑について』で、僕は優勝したのですが、そのころから日本の状況はあまり変わっていないのかもしれません」