新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための緊急事態宣言が昨日、再延長されたが、銀座などに3店舗をもつ人気ちゃんこ料理店は、先月8日から時短営業要請を拒否している。番組に生出演した、元玉海力の河邉幸夫さんは「消毒や換気などの防止策は最大限やっている。半年くらいはほとんど仕事ができていない。感染者はゼロにはならない。ふつうに営業をやらせてほしい」と訴えた。
川邉さんは1966年東京生まれ。大相撲力士のあと1996年「どすこい酒場ちゃんこ玉海力」を開店。銀座や赤坂など国内外に4つのちゃんこ店を展開する。
同店は2月7日までは午後8時までの「時短営業」要請に応じていたが、同8日からは通常営業に戻った。去年秋から検温のためのサーモグラフィーを導入、客には消毒・マスク着用を徹底、定期的な店内換気も行ってきた。銀座店の店員は「7時にはラストオーダーが終わる店がほとんどなので、喜んでいただいている声が多いのかな」。年間を通じれば、50%に満たない売り上げだというが、緊急事態時に20%に減った客が、戻り始めているという。
協力金には「卸には何もない。家賃も違う。一律はどうかなと思う」
河邉さんは、「(一律6万円の協力金については)われわれはまだいただけるからいいけれど、卸しているお店などは何もないので、ならば、営業した方がいいかな。銀座とそのほかの場所は家賃などが違うのに、一律はどうかな、と思う」
小倉智昭キャスター「なんで店の規模によって変えられないのかって思いますよね」。河邉さん「去年の税金を見れば(売り上げの規模など)わかるんですからね。7割とか8割出した方がよほどいいと思いますが」。一律6万円に対する批判について、加藤勝信・官房長官は、「各都道府県が迅速かつ円滑な施行を図る観点から行っている」「直ちに仕組みを見直した場合には、現場で混乱が生じる懸念がある」とする。
小倉「(官房長官答弁は)言い訳に聞こえる。後で確定申告やればできる話じゃないですか。自動で測る体温計でも10万円するし、いろいろお金がかかる中でそれでも時間短縮を求められる。不条理だなと思う経営者も多いと思う」。
東京都の時短営業の見回り体制は、2人1組の10組体制で、平日の午後8時から1時間程度。時短要請に応じている店は東京都で97%。
コメンテーターのカズレーザー「東京で時短拒否は、3%で1500店くらいだが、ほぼザルな状態。時短営業協力しなくても罰則はほぼないよ、と言えるのでは」
文・栄