東日本大震災10年を前にNHKが秀作ドラマ数々

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   東日本大震災1が10年を迎える3月11日(2021年)を前に、NHKが精力的に震災関連番組を放送している。

   6日午後7時半から総合テレビで放送された特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」は、宮城県石巻市を舞台に震災の傷から立ち上がろうとする女性と支えようとする男性が、ギャップを乗り越える姿が感動的に描かれていた。主演の綾瀬はるかと池松壮亮が抑えた演技で好演した。

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(C)NHK

   綾瀬が演じたのは、津波で行方不明になった夫・高臣(高良健吾)を待ち続ける女性、蒼。高臣と共に営んでいた本屋の再建をすることで、過去に区切りをつけようとした。本屋の設計をすることになったのは、池松壮亮が演じる、震災を知らない建築士・瑛希。少しずつ惹かれ合っていく2人だが、震災を、街を知っているのかと蒼は瑛希を問い詰める。再建計画は宙に浮くが、瑛希の努力でギャップは乗り越えられる。

   民放のドラマではエキセントリックな役が多い池松だが、寡黙ながら誠実な青年を演じ、心にしみた。

   綾瀬は番組ホームページで、「みんな何か傷を負いながら、悲しみとか抱えながら日々をがんばって懸命に生きている中で、もう10年だからとかっていうふうに思わずに、こういう気持ちがあるんだってことを、自分で自分の気持ちを見てあげて、それで自分の中で少しでも楽になれるきっかけみたいなものになれたらいいなとは思いますね」と述べている。

   同日午後10時半からBSプレミアムで放送された宮城発地域ドラマ「ペペロンチーノ」、また7日午後9時から放送されたNHKスペシャル・ドラマ「星影のワルツ」でも、主演の草なぎ剛と遠藤憲一がそれぞれ、被災者のリアルな姿を演じていた。

   ドラマで震災に再び関心を持った人に、今週連夜放送される震災関連のNHKスペシャルを見てほしいと切に願う。

(テレビウォッチ編集部)

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