4つの新たなコロナ対策...高齢者施設での検査、無症状者のモニタリング検査...遅すぎると批判も

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   政府は、緊急事態宣言延長に合わせ、4項目の新たなコロナ対策を発表した。

   ① 約3万の高齢者施設で検査、については、最近、高齢者施設でのクラスターが目立っているため、入所者や従業員に検査を徹底する。

   二木芳人・昭和大客員教授は、「遅すぎたという感じはするが、やるべきことと思う」。

   ② 無症状者のモニタリング検査の規模拡大。

   栃木県ではすでに始まっており、2月22日から28日までに536件を検査したが、陽性はゼロだった。街ゆく人に声をかけ、無料でPCR検査を行う。陽性と判定された場合は医療機関を受診。感染が確定すれば保健所が入院かホテル・自宅での療養を要請する。栃木県の保健福祉部長は、モニタリング検査について「早い段階で、さらに悪くなることを防ぐことが、感染再拡大を防ぐためのポイント」という。

   宣言が発令された11都府県のうち宣言が「解除」された地域の歓楽街や駅、空港、大学に広げていく予定だ。二木教授は、「栃木県のようにほとんど感染者がいそうもないところで、意識が高い人ばかりやっても引っかからないが、繁華街などクラスターが起こりやすいところをターゲットにしてやると、予兆がつかめるだろう」という。このほかに、

   ③ 帰国者などの14日間待機中に、携帯電話の位置情報確認などをする。

   さらに、④SNSや動画を活用して、若い世代に届く広報をする。と、菅首相は5日(2021年3月)の会見で強調した。

若者向けCMへの違和感

   番組では、政府が作った「若者向けCM」(明日公開予定)をいち早く流した。「なんのための予防だろうか」と冒頭で問いかけ、いずれも白い服で現れる20代の若者が呼びかける。「友だちのため」「家族のため」「仕事のため」「健康のため」「恋人のため」「ワクワクするため」「いつもの仲間のため」「楽しみにしている日の安全のため」「夢をかなえるために」などと続く。

   小倉智昭キャスター「やらないよりやるに越したことはないけれど。なにを今頃そんなこと言ってんだ。って思いませんか」

   去年の春も「一斉休校」を宣言した元首相と発案した側近官僚は、子どもを抱える、働く母親たちから一斉ブーイングを浴びたっけ。

文・栄

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