緊急事態宣言の単なる延長では足りない? 「増加傾向に転じているのではないか」と専門医

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   1都3県の緊急事態宣言はきょう8日(2020年3月)から2週間延長されるが、都内各地の人出は増えている。携帯電話の位置情報の解析によると、延長が決定された直後の6日土曜日の人出は、緊急事態宣言発出直後の1月9日とくらべ、渋谷駅でプラス16.1%、お台場でプラス43.2%、東京駅でプラス20.4%、新宿駅でプラス30.9%、原宿駅でプラス54.6%だった。

   6日渋谷にいた20代会社員女性は「(延長に)意味があるのかな。どこまで効力があるのかがちょっと分からない。このままダラダラ続くんだったら『ちょっとぐらい出てもいいや』って思っちゃう。前ほど厳重に家にこもるのは難しい」。また、東京・表参道を友人と歩いていた20代女性は「(意識の変化は)あまりない。『続くんだー』っていうくらい。慣れてしまった」と話す。

   日本感染症学会指導医の水野泰孝医師も、緊急事態宣言の効果の薄れを懸念する。「実際に診療していても、2月はほとんど患者さんは来なくて、検査しても陽性者はいなかった。しかし、先週の後半くらいからまた陽性の方が増えだしている。これはだいたい1週間前くらいの状況が反映されていますので、まさに今増加に転じているような傾向があるということが推測されます。正直、この2週間でどこまでコントロールできるかは疑問に感じている」と言うのだ。

   また、水野医師は「緊急事態宣言の単なる延長で片付けて良かったのか。ちょっと形を変え、自治体が個別具体的に指導するなど、更なる1歩を踏み込んだ対策が必要だったのか」と疑問を投げかけた。そして「これまでとは違う切り口で行かないと結局同じことの繰り返しになってしまう恐れもある」と指摘した。

小池都知事はトコトンって言うけれど...

   小池百合子都知事は「トコトンステイホーム」「トコトンテレワーク」という言葉を使って外出自粛を呼び掛けているが...。

   司会の加藤浩次「小池さんの言いたい事も分かりますが、トコトンって言われても...というところは正直あります」

   杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「みんなもちょっと疲れている中でこういう風に抽象的な表現ですと、『どうしたらいいんだろう』っていうのはあります。お願いベースだけで200人台に抑え込んでいるのはすごいと思いますが、ここから2ケタ、1ケタに減っていく状況を描けるのかというのは国民にはとても大事です。台湾やオーストラリアを見ると、ボヤの時点で短期間で厳しく抑え込むなど対応を徹底している。そういうのを見ると、日本の体制は厳しいなと思う」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト