<相棒 season19/第19話「暗殺者への招待」>(テレビ朝日系3月10日水曜放送)
女性白バイ警官の銃撃事件の背後にはIT長者の加西周明がいると見ていた特命係。警視庁副総監や内閣官房長官らの動きもあり、詰め切れなかった。そして、黒幕との最終決戦の幕が開く

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   警視庁刑事部捜査一課刑事・出雲麗音(篠原ゆき子)が交通機動隊の白バイ警官だった1年前、警邏中に銃撃された事件では、実行犯として逮捕された朱音静 (日南響子) が「加西周明 (石丸幹二)から『6億円やる』『拳銃も用意する』と言われて銃撃した」と供述したにもかかわらず、首謀者である加西は逮捕を免れ、野放しのままだ。

   IT長者の加西はVR(仮想現実)の世界に構築した仮想国家『ネオジパング』を使い、立場の弱い者たちにカネの力で様々な犯罪を実行させていた。

   特命係警部・杉下右京(水谷豊)と相棒・冠城亘(反町隆史)の捜査でそこまで分かっていながら、中途半端な決着となった背景には、副総監・衣笠藤治(杉本哲太)の『ツルの一声』があり、さらには内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)や国家公安委員長・鑓鞍兵衛(柄本明)らの影もチラついていて、さすがの杉下と城亘も諦めざるを得なかったのだ。

   それから半年近くがたち、眠っていた事件が突然、動きだした。東京地検で取り調べを受けている朱音が、大手弁護士事務所の女性弁護士と接見した後、「殺人については全面的に認めるが、加西周明に命令されたというのはデタラメだった」と供述を翻したのだ。

   朱音の不可解な言動を知った杉下と冠城が真意を確かめようと動き出した矢先、加西の口車に乗ってビルの壁面から転落死した万津幸矢(櫻井啓佑)の母親・蒔子(松永玲子)と顔を合わせた。蒔子は、幸矢の恋人だった朱音を実の娘のように思い、今も何かと世話を焼いているらしい。

   杉下と冠城は、そんな蒔子に「朱音静が加西に買収されて供述を翻したと睨んでいます」「ところが、肝心の金銭授受の痕跡が見当たらない」と語りかけ、蒔子がそのカネを受け取ったのではないかと疑っていることを暗にほのめかす。そして、2人の読み通り、罪の意識に耐えられなくなった蒔子は、杉下と冠城を呼び出して「私、とんでもなかこと、しました」と告白する。

  • 「番組ホームページより」
    「番組ホームページより」
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鶴田官房長官の部下が驚くべき情報をもたらす

   一方、自由の身を謳歌し、ますます増長する加西には、鶴田や鑓鞍も並々ならぬ関心を寄せていた。そんな中、内閣情報調査室職員・柾庸子(遠山景織子)が「加西周明に相応の罰を与えたいのと違いますか?」と言って、杉下らに驚くべき情報をもたらす。

   柾は1年前に起きた元兵器開発会社社長殺人事件の容疑者だったが、追及を逃れきった人物だ。鶴田官房長官の部下でもある柾が情報を提供してきた真意は何なのか?

   杉下と冠城は手に入れた情報と鋭い推理を武器に、暗躍する巨大権力に切り込んでいく。特命係と黒幕の最終決戦の火蓋が、ついに切られたのだ。(よる9時放送)

寒山

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