1月に始まった連ドラ「直ちゃんは小学三年生」が2月に早々と終了したと思ったら、その後に始まったドラマも引き続き、杉野遥亮が主演を務めるという珍しいスタイル。原作は清野とおる。
テレ東には「山田孝之の東京北区赤羽」「その『おこだわり』、俺にもくれよ!」と清野の作品を原作にしたドラマがあり、今回はその3作目。ドキュメンタリー風なタッチは過去2作品と同様だ。
2月19日放送の初回には、原作者の清野とおるも登場。「東京怪奇酒」について自ら語る役どころだったが、清野といえばあの壇蜜を落とした男として知られ、マスクの下の顔が気になり、話が耳に入ってこない。というか、この清野、そもそも、コロナ禍のずっと以前から、マスコミに出演するときは、なぜかマスク姿だったので、謎に包まれた素顔は今に始まったわけではないのだが......。
ネットでは登場した心霊スポットがどこなのか話題に
話を「東京怪奇酒」に戻す。心霊スポットで酒を飲むと運気が上がる云々。マネージャーらしき人物に話を持ち掛けられ、嫌々ながらやるのだが、その話をするのが、「直ちゃんは小学3年生」の撮影現場で、杉野も直ちゃんの衣装と微妙にストーリーがリンクしているのも面白い。
ネットでは登場した心霊スポットはどこなのかと話題になり、視聴者がかってに宣伝してくれる。1クール3ヶ月を半分に分け、2つのまったく違うドラマをやるなど、よくもまあ思いついたものだ。しかも、どちらも、ロケを多用し、なんとも安上がり。テレ東の見事な戦略に今回もやられた。(金曜深夜0時52分~)
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