また「後手後手」の菅政権‼ 山田広報官の辞任「傷口を最大限に広げた」と政府内からも批判

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   山田真貴子・内閣広報官がきのう1日(2021年3月)、「電撃辞職」したが、同日の衆院予算委員会に参考人として招致されていたなかで、午前9時の開会直前に野党側に知らされ、同委員会は30分遅れの開会となる混乱ぶりだった。

   立憲民主党の安住淳国対委員長は、「午前8時55分に、いま連絡が来まして、持ち回りの閣議で山田広報官の辞任が正式に決まった、というお話でございました」と、記者会見で述べた。「予算委員会が始まる30分前に、バタバタ広報官が辞めるというのは、極めて異例なことであるし、マネジメントとして、総理、どうなんですか?ということですよ。こういう内閣が、コロナの対策ができるんですか?本当にそう思いますよ」と安住氏は、憤懣をぶちまけた。

   山田内閣広報官はおととい2月28日の日曜日、かかりつけの病院で受診した結果、2週間程度の入院加療が必要と診断され、1日午前、職務を続けるのが難しいとして辞職願を提出、認められた。

記者会見の拒否も「山田隠し」と追及され、支持率に暗雲...

   山田広報官らに対する、菅義偉首相の長男ら東北新社関係の接待が明らかになったのが2月22日。同広報官は3日後の25日には参考人として国会に出席、「このたびは私の総務省在職中の、国家公務員倫理法違反に当たる行為によりまして、公務員の信用を損なうことになりましたことを深く反省しております」と謝罪するとともに、「今後、職務を続けていく中で、できる限り自らを改善していきたいと思っております」と、「続投」する考えを示していた。

   しかし、翌26日に菅首相が、非常事態宣言の一部解除を「ぶら下がり取材」で表明、記者会見をしなかったことについて、「山田隠し」などと野党側に批判された。政府内部からは、「傷口が浅いうちではなく、最大限に広げてからの辞職になった」との声も聞かれた。

   きのう1日の衆院予算委員会では、山井和則議員(立憲)が、「やはり菅総理のご子息が関係しておられるから、断れなかった。30数回に及ぶ組織ぐるみの接待も、息子さんはまったく無関係だったと、おっしゃいますか」と追及。首相は「因果関係は正直わかりません。息子と、全く話してもいません」。国会終了後、記者団から、「後手後手との批判もあるが」と問われた首相は、「私はそのように思っておりません」と答えるだけだった。

   キャスターの小倉智昭「政権にとってはかなりの痛手になっていると思う」。 「下げ止まり」感もあった内閣支持率に、さらなる暗雲か。

文・栄

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