天皇陛下はきょう23日(2021年2月)、61歳の誕生日を迎えた。先だって行われた記者会見で陛下は、コロナ禍での皇室のあり方やご家族との過ごし方について述べた。
「この1年はコロナ禍に翻弄されてきました。愛する方を失ったご家族やご友人のお悲しみはいかばかりであったことでしょう。心から哀悼の意を表します」と述べた陛下。自ら命を絶つ人が増えている現状に対し「みんなで何とか防がなくてはなりません」と訴えた。また、医療従事者を始めとするあらゆる人に感謝の言葉を述べられた。
国民と触れ合えない中、陛下が皇后雅子さまと共に始められたのがオンライン公務だ。元日に2人で公表した初のビデオメッセージを始め、病院視察や高齢者との交流など、オンラインで務めてきた。
陛下はこれについて「同時に複数の場所にいる人々に会うことや、中山間地域など通常では訪問が難しい場所でも訪問できるという利点があることを実感いたしました。新たな可能性を見いだせたことは大きな発見と言えます」と述べた。
皇室担当記者「目と目を合わせることを大事にしている」
日本テレビ宮内庁担当の笛吹雅子記者は「陛下は目と目を合わせて話をすることを大事にされている。国際会議にオンラインで参加された際、『オンラインでも気持ちが通じる』と感じ、積極的に活用を始められた」と話している。
ロバート・キャンベル(東京大学名誉教授)「国民の困難の状況の中で、どのように苦楽を共にするかということを非常に具体的におっしゃった。特に子ども食堂など、弱い立場に置かれた子どもたちをサポートする人たちにねぎらいの言葉を述べられていた。それこそ目と目を合わせ、国民に対して今大切な言葉を述べられたと感じました」
司会の加藤浩次「愛子さまの大学の授業もずっとオンラインだという話もありました」
前田裕二(実業家)「我々の近くに寄り添って下さっているという印象を受けました。オンラインでの対話を我々と同様にしていて、その利点を見出しているというのが印象的です。オンライン対話の本質に到達されている感じがして感銘を受けました」
ピノコ