ユナイテッド航空機、あわや大惨事! 同型エンジンは日本でもトラブルを起こしているぞ!

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   21日(2021年2月、現地時間20日午後)、アメリカコロラド州で飛行中の旅客機からエンジンの部品が複数、住宅街に落下する事故があった。幸い、乗客乗員241人は無事で、落下物周辺にもけが人は出なかった。

   事故を起こしたのはデンバー空港発ハワイ・ホノルル行きのユナイテッド航空の旅客機。ボーイング777着-200型機だ。離陸後すぐに右のエンジンにトラブルが発生し、空港に引き返した。また、地元メディアによると、事故発生時の高度は約3000メートルだったそうだ。

   飛行中に客席から映した映像からは、カバーが外れて中がむき出しになったエンジンの後部から炎が上がっているのが確認できる。また別の角度から撮った映像には、エンジン部分から白煙が出ているのが分かる。

   乗客の男性は「飛行機はずっと大きく揺れていた。正直、本当に墜落してしまうかもと恐ろしかった」。また、翼部分の席に座り、窓の外に煙を見た乗客の女性は「10歳の息子は怖がり、『何が起きているの?これからどうなるの?』と怖がっていましたけど、私もただ怖くて、質問に答えることはできなかった」と恐怖を語った。

専門家「エンジン部品が劣化した可能性」

   原因はなんなのか。航空評論家の小林宏之氏は「何らかの理由から疲労破壊し、外れてしまったということが考えられる」と、エンジン部品が劣化した可能性を指摘する。

   鳥がエンジンに巻き込まれることで起きる「バードストライク」の可能性は?小林氏は「バードストライクはだいたい滑走路から高さ200メートル以下で起きる。可能性がないとは言えないが、どちらかと言えばエンジン内部のトラブルの可能性が大きい」と話している。

   このエンジンは、日本の航空機でも使用されている。去年(2020年)12月には、同じタイプのエンジンを掲載していた日本航空機がエンジントラブルを起こし、那覇空港に緊急着陸するということがあった。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「今回けが人がなかったのは奇跡。飛行機に乗る人たちにとっても、全く関係なく地上にいる人たちにとっても、こういう状況になるというのは恐怖です。徹底究明してほしい」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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