「エンジンが火を噴いているぞ!」 ユナイテッド航空機、乗客が語る恐怖の25分間!

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   おととい20日午後(2021年2月、現地時間)、米国コロラド州のデンバー空港をホノルルに向けて飛び立ったばかりのユナイテッド航空328便が、右エンジンから火を噴き、急きょデンバー空港に引き返した。乗客・乗員241人にけがはなかった。

   この事故を受け、国土交通省はきのう21日、同系列のエンジンを搭載するボーイング777-200、日本航空13機、ANA19機の計32機の運航停止を指示した。

   旅客機に何があったのか。離陸から引き返すまでの25分間を番組は追った。

   「メイデイ、メイデイ。ユナイテッドエア328便......」。操縦席から機長の声が響いた。「ユナイテッド328便、もう一度言って」。「先ほどエンジントラブルが発生。すぐに引き返す必要があります」。

   乗客の女性は、着陸後に話した。「突然、ボンッという、大きな音とともに、衝撃を感じました。そして機体が揺れ始めたのです」

「ちょうど翼のそばの席だったので、私は窓の外を見ました。煙が見えて、何かまずい状況なのが一目でわかりました。自分の方に何かが飛んでくるのが見えました」。

「わたしたちはとにかく手を合わせて祈りました。私は下降中、ずっと震えていました」。

直下の住宅地にも部品が落下、屋根を貫通した

   そのころ、飛行ルート直下の住宅地では、部品が道路に落ちてきた様子を、防犯カメラが捕えていた。空を見上げると、機体が通り過ぎた後に、黒い煙の塊が確認できた。民家の玄関先には、直径4.5㍍ほどの金属製の輪状の部品。どうやら、エンジンを覆うカバーのようだが、わきでは住民とみられる人がスマホで撮影中。その横に駐車中の車は、運転席の屋根が大きくへこんでいた。住宅の屋根を貫通した跡もあった。周辺の人たちに、幸い、けが人はいなかった。

   航空評論家の小林宏之さんは、「ブレードが何らかの疲労破壊をした可能性がある」という。去年の12月4日にも、沖縄の那覇空港で、羽田に向かった日本航空の同型機が、左エンジンのファンブレードが破損したため引き返した。

   小倉智昭キャスター「こういうことが続くと、嫌な感じがするんですよね。エンジンから火を噴いているの窓越しに見ていた乗客は、どんな思いだったか」。

文・栄

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