きょう19日(2021年2月)のプレミアムトークは、俳優の吉原光夫さんがゲストだった。
連続テレビ小説「エール」ではコワモテの馬具職人・岩城を演じ、不器用で朴訥な印象が強かった一方で、最終回では「イヨマンテの夜」で圧巻の歌声を披露し視聴者を驚かせた。
高校まではバスケットボールに明け暮れるも...「大学に落ちて挫折」
21歳で劇団四季に合格、28歳で退団後、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の主役ジャン・バルジャンを最年少の32歳で射止め、その後5度演じた吉原さん。幼少期から演劇や音楽に触れていたのかと思いきや、実は演劇に出会ったのは19歳で専門学校に入学してからだったという。
博多大吉キャスター「それまではどうしていたんですか?普通の高校生だったんですか」
吉原さん「バスケットボールをやっていて、体育推薦で高校に行って、勉強中は寝て、起きてバスケをずっとやってっていう。大学もバスケで行こうと思っていたんですけど、行こうとした大学がその年に全国制覇して、全国から強豪たちが集まってしまった。セレクションに行って、(ポジションが)センターだったんですけど、センターじゃ使えないって言われて。違うポジション行ってくれって言われたんですけどやったことなかったんで、落ちて挫折して」
バスケに明け暮れた高校生活だったこともあり、担任教師から「お前の行ける大学はここしかない」と言われて提示されたのが、北海道・旭川にある大学だったという。
吉原さん「寒いし雪とかで大変なことになりそうだから行きたくないと思って、色々アルバイトしたりしてたら、親父がフラフラしてる俺に対してブチ切れて、専門学校だけは面倒見てやるからって。それでもやる気にならなくて、演劇部って楽そうだったなと思い出して」
大吉キャスター「今いろんな方を敵に回しましたね。旭川(の話)あたりから敵に回す予感はありましたけど」
吉原さん「生放送って怖い。旭川や演劇を悪く言ってるわけじゃないんですけど。まずいこと言っちゃいましたね...」
ひとつの作品がきっかけで「どっちかというとバカにしていた」ミュージカルの道に
最終的に「演劇をやるとモテそう」という軽い気持ちで専門学校に入学したという吉原さん。それまでミュージカルを観たこともなく、「どっちかというとバカにしていた」そうだが、初めての授業でロックミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」の映像を見た瞬間「稲妻が走った」と振り返る。
吉原さん「これ出たい!これやりたい!と思ったんです。これをやるにはどうすればいいかと先生に聞いたら、海外に行くか劇団四季しかないということだった」
その調子で劇団四季に合格し、ミュージカルの世界で華々しく活躍、朝ドラ出演まで果たしたのだから恐れ入る。