NASAの無人探査車が人類初の火星着陸に成功、生命の痕跡を探す...未来の移住先となりうるか?

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   水卜麻美アナが「人類にとって新たな時代の幕開けとなるかもしれません」と紹介したのは、人類初のミッション成功のニュース。19日(2021年2月)朝6時前にNASAの無人探査車「パーシビアンス」が火星への着陸に成功した。NASAのスタッフたちは着陸の瞬間に歓喜の拍手。7月30日に打ち上げられて以来7か月、「忍耐」という意味のパーシビアンスが地球から約5600キロ離れたマイナス130度の火星で、地表の岩石などを採取するミッションを行っていく。

   東京工業大学地球生命研究所の関根康人教授は「火星探査の新時代が幕明けた」として、今後は火星ヘリコプター「インジェンツイティ」が火星で初めての動力飛行に臨み、大気から酸素を作る可能性を探っていくなどのミッションを紹介。そして「それらが実現されれば、ノーベル賞2~3個に相当する大発見につながる可能性がある」と話した。

欧州諸国とロシア、インド、UAE、中国などの探査機が火星の軌道上を周回

   現在、火星の軌道上には欧州諸国とロシア、インド、UAE、中国などの探査機が周回し、競うように火星探査に乗り出している。日本宇宙フォーラムフェローの寺門和夫氏は、その理由を「将来人間が宇宙に出て行って、移住する場所としては火星しか考えられないから。アメリカはもちろん、中国も着陸にチャレンジしており、欧州勢も2年後を目指している」と話す。

   火星の大きさは地球の約半分、重力は3分の1ほどで、自転軸が25度傾いている。46億年前には水があったとされ、川の跡も発見されている。火星の大気の95%を占める二酸化炭素から酸素を生み出す研究も進んでいる。今回の調査では採取した岩石などから生物由来の有機物の有無が調査される。

   ハリセンボンの近藤春菜が「いつになるかはわからないけど、火星にお引越しという時代が来るということ」と言うと、キャスターの加藤浩次は「オレ、火星育ちだから、地球にくると重力が重い、なんていう人も出てくるわけね」と応じた。

   火星探査の今後は2021年5月に中国の探査機が火星に着陸、2030年代に米国が火星への有人飛行を目標に掲げていて、2100年代にはUAEが火星に都市を建設するとしている。

   ラグビー元日本代表の大畑大介は「夢のような話」と、エッセイストの犬山紙子は「今4歳の私の子供の時代には火星に人が行くと思うとワクワクする」とコメント。

   日本にも火星衛星探査計画(MMX)があり、これはフランスとドイツと協力し火星の衛星を観測し地表サンプルを採取して地球に戻ってくるミッションで、2024年の打ち上げと2029年の帰還を目指している。

   加藤が「覇権争いになってほしくない」と言うと、菊地幸夫弁護士は「1967年に発効した宇宙条約で、国家による主権の主張はできない」と説明した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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