セクハラの過去がある橋本聖子・新会長
ところで、東京五輪組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言で辞任したが、後任を巡ってさらに混迷を深めた。
森が密かに後任を持ち掛けた川淵三郎が、発表前にメディアに出てしゃべりすぎたため、菅が怒って潰した。その後は二転三転して、結局、初めに出ていた橋本聖子五輪担当相に決まった。
菅首相が因果を含めたのだろうが、橋本は森喜朗とも親しいから、森にとっても悪い話ではない。それに、新しい組織委会長のやることは、「東京五輪は中止します」と宣言することぐらいだろうから、誰がやっても同じである。
菅は、拙速でもワクチン接種を始めて劇的にコロナ感染が抑えられ、五輪開催、解散総選挙をと夢見ているのだろうが、地方の知事たちがしびれを切らして、早く中止を発表せよという声が出てきている。
「島根県の丸山達也知事が東京五輪の聖火リレーを中止する意向を表明したのを受け、中国地方の他の4県知事は17日、丸山知事の心情に一定の理解を示した」(中国新聞デジタル2/18(木) 7:51配信)
さて、文春は、橋本聖子にはセクハラの過去があると「古傷」を持ち出してきた。今から7年前のソチ五輪の閉会式を終えた深夜、橋本日本スケート連盟会長&JOC常務理事(当時)が、フィギュアスケート日本代表の高橋大輔に抱きつき、キスし始めたのである。
身をよじって嫌がる高橋だったが、最後は観念したのか受け入れた。橋本は何度も執拗にキスを強要したが、その様子は写真に撮られ報じられ物議を醸した。
そうでなくても橋本は酒を飲み酔っ払うと、男女構わずセクハラ行為に及ぶと、同僚議員が明かしている。女性蔑視人間の次はセクハラ人間というのでは、世界のメディアから批判の声が出てこないだろうか。
余談だが、文春は、東京五輪開催がなくなれば小池都知事は国政に打って出ることをためらわないだろうと見ている。組む相手は、維新の会の吉村洋文府知事。
もし五輪中止が決まっても、そこから新たな政争が始まるようだ。