東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長候補を橋本聖子・五輪担当相に一本化したと伝えられる検討委員会は、おととい16日(2021年2月)の第一回、きのう17日の第二回会合とも非公開で開かれ、密室の中で進められた。森喜朗会長の女性差別発言から透明性や公平性をうたいながら、公式には会場も大半の委員名も秘密扱いだった。
そこから情報漏れが止まらず、橋本氏の名前も出て騒ぎが拡大していった。一部には組織委員会の武藤敏郎事務早朝が検討委員でもないのに山下泰裕JOC会長を候補に推したのを、官邸の意向で橋本氏に絞られたともささやかれる。こうした選考過程も密室状態がつづいている。
「複数候補から採決するのが普通」と理事
検討委員会のメンバーでない組織委員会理事の中からは「複数候補を出したうえで採決するのが普通。検討委員会がすべて決めるのでは35人いる理事は何なのか」と憤懣も出る。
高木美保(タレント)「この理事の話は国民の代弁です。森さんの思考回路を引き継いでほしくない。政局絡みでは、会長って何? となる」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「密室でないと政権の意向を反映できないから密室にする。もっと言えば、東京オリンピックを成功させたいというのも、多分に自民党の選挙への意識がある。中止されては選挙でメリットがないんですよ」
司会の羽鳥慎一「検討委員会の議事録は公開されないといけませんね」
森喜朗会長は去っても、森氏の側近やとりまきが残り続け、密室作りに励む構造は変わっていない。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト