新型コロナのワクチン接種人数が2カ月間で1500万人を超えたイギリスで、ワクチンをPRするCMが話題になっている。出演しているのは、グラミー賞を何度も受賞している大物歌手のエルトン・ジョン(73)とアカデミー賞の常連である俳優のマイケル・ケイン(87)だ。きょう17日(2021年2月)の「とくダネ!」で、テレビプロデューサーのデーブ・スペクターが紹介した。
このCMは、ワクチン接種の重要性をアピールするため、イギリスの国民保険サービス(NHS)が作成した。「ワクチンCMの出演者を決めるためのオーディション」という設定で、まずエルトン・ジョンが登場。「エルトン・ジョンです」とカメラの前で名乗ると、「もう少し芸能人っぽく」などとプロデューサーから何度もダメ出しを食らう。
結局、マイケル・ケインが一発で合格する「英国らしいユーモア」
エルトン・ジョンが自身のヒット作「I'm still standing」に引っかけて「御覧の通り、私はまだ立っています。イェイ、イェイ、イェイ」と歌うと、「うーん、オーケーです。結果は追って連絡します」とプロデューサーの冷めた声が流れ、エルトン・ジョンは「私以上の大物は見つからないぞ」とつぶやいて帰っていく。
その後、マイケル・ケインがオーディションに登場し、注射を受けた演技の後に「あまり知られていませんが、痛くなかったですよ」とセリフを言うと、プロデューサーはさっきとは打って変わった声で「カット!素晴らしかったです。ありがとうございました」と称賛。「さっきの小者に不合格だと伝えてくれ」とスタッフに伝えるというオチだ。
スペクター「イギリスらしいユーモアですよね。(エルトン・ジョンらは)自ら協力を申し出たそうです」
司会の小倉智昭「エルトン・ジョンが小者というのは面白い設定です」
スペクター「日本でも高年齢の有名人が打つところを(CMで)見せることになるかもしれませんね」
日本で同じ設定のCMを作るとしたら、エルトン・ジョン役が堺正章、マイケル・ケイン役は加山雄三といったところか。