東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長選びが「完全非公開」とされる中で進められている。きのう16日(2021年2月)の検討委員会初会合も公開されず、御手洗富士夫委員長以外のメンバー名は公式には秘密事項だった。しかし、男女4人ずつとされた検討委員の名前はあっさり報道された。世論が求める「透明性確保」に逆行して非公開にしながら情報もれという、なんともみっともない状態。どこまで非公開が必要なのか。
東京都の小池百合子知事は、きのうの初会合について「オンラインでやっていたらよかったと思ったりします。新会長には透明性を持ちながら、リーダーシップやガバナンスも求められます」とやんわり注文をつけた。
「不祥事を起こした企業だったら、後継選考メンバーは公開しますよ」
スポーツライターの小林信也さんは「委員の顔ぶれは内定段階でも公開しないということだったが、取材で出てきちゃった。それなら公開したらいいし、その方が信頼を得られる」と批判する。
浜田敬子(元AERA編集長)「不祥事を起こした企業で社長を誰にするかを決めるときは指名委員会のメンバーを明らかにする。オリンピック組織委員会は企業以上にパブリックで税金を使う。もう少し、誰が何をするのかのプロセスや議事録を公開するべきだ」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「透明性はやっぱり達成できなかったな。森発言の後に非公開では、ああ、内うちでやっているんだなと国民は思うだろう」
女性差別の古い体質をあらわにした森発言の後に、相変わらずの非公開体質では、組織委員会のやる気を疑われる。
司会の羽鳥慎一「誰が何を言ったか、検証できるようにしてほしいですね」