きょう17日(2021年2月)から、新型コロナワクチンの先行接種が始まった。まずは医療従事者4万人が対象で、うち約2万人に7週間にわたり観察日誌を記入してもらい、安全性の調査も行うという。
先行接種に続き、コロナに関わる医療従事者、4月からは65歳以上の高齢者、基礎疾患がある人、高齢者施設などの従事者、60~64歳の人への接種が順次実施され、それ以外の16歳以上の一般の人への接種は5月下旬ころになると見られている。
「妊娠中や授乳中でも影響は考えにくい。接種した方がいい」
スタジオでは専門医がワクチンに関する疑問に答えた。
Q.妊娠中や授乳中でも接種は可能なのか?
日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師「アメリカでは1万人以上の妊婦さんが接種済ですが、これまで明らかなデメリットは出てきていない。コロナにかかったときのリスクを考えれば、妊婦さんも接種した方がいいと思います」
米国立研究機関研究員の峰宗太郎医師「ワクチンの仕組みから言っても妊婦さんや赤ちゃんに影響が出るとは考えられない。コロナにかかってしまうと早産をしたりICUに入ったりしてしまうリスクがあるので、打つ選択をした方がいい」
「基礎疾患がある人こを打っていただきたい」
Q.基礎疾患がある人の接種は?
厚労省は慢性の呼吸器の病気、心臓病、肝臓病などで通院・入院している人は優先的に摂取するとする一方で、過去に免疫不全の診断を受けた人、心臓、肝臓、血液疾患、発育障害などがある人は注意が必要で、かかりつけ医に相談することを勧めているが...。
佐藤医師「これらの病気でワクチンを打ってはいけない人というのはすごく少ない。ほとんどの人は打って良いという判断で良いと思います」
峰医師「今回のワクチンの場合、実際に接種に注意が必要な人というのは、過去に大きなアレルギーを起こした人だけだと思っていただいて結構です。今までのワクチンのデータなども照らし合わせると、基礎疾患がある人こそ打っていただきたいです」
司会の加藤浩次「段取りがあるんだから、ワクチンを打つ前段階で分かっておかないとダメですね。現場で問診だと混乱が起きますからね」
佐藤医師「そうなんです。問診をどれだけ短くできるかが、その会場をしっかり回せるかのキモになります。接種を受ける側も、事前に分からないことを整理して、あらかじめ学んでから来ていただきたい。なるべく疑問を少なくしてから会場に向かうようにしてください」