年代は違うが、いずれも美浜学園高校女子バスケットボール部の部長だった3人が、ひょんなことから一緒に暮らすことになった。3人はそれぞれ訳アリだ。テレビ情報番組の人気コメンテーターで上都大学教授の夫・榎木圭吾(前川泰之)の不倫発覚で『幸せそうな主婦から若い子に負けたメッチャ可愛そうな妻に一気にランクダウン』した香菜(山口紗弥加)、部下からセクハラで訴えられて関連会社の遊園地「エイトわくわく王国」に左遷された大手広告代理店「エイト広告」のキャリアウーマン・鶴賀優子(財前直見)、SNSでリッチなキラキラ女子を演じていたが地味な実生活を暴露されてネット炎上したスーパーのレジ係・三代澤茜(桜庭みなみ)。元バスケ部顧問・安東勝仁(伊武雅刀)をしのぶ会で、安東の妻・佳恵(余貴美子)から誘われ、自宅兼合宿所で安東の息子・悠一(味方良介)らと一緒に暮らすことになった。
かつて茜のSNSを炎上させた元同僚が訪ねてきて...
娘・環(根本真陽)のためにも自立しようと、香菜は得意な料理をいかせる仕事としてキッチンカーを始めた。不倫騒動でマスコミに追われる夫を弁護するために出演したテレビ番組で、キッチンカーを始めたことを話すと、その話題を茜がSNSで拡散し、香菜のキッチンカーはたちまち行列ができる人気となった。
そんなある日、キッチンカーを手伝って大忙しの茜を、かつて茜のSNSを炎上させた元同僚・麻里(大後寿々花)が訪ねてきた。不穏な空気を感じた香菜たちは麻里を家に呼び、茜につきまとう理由を問い詰める。すると、そのとんでもない理由が明らかになり、香菜は「あなたみたいな人、私、死ぬほど嫌いです」と激怒する。
一方、左遷にもめげずに寂れた遊園地の建て直しに懸命の優子だったが、本社から閉園を通告され、意気消沈する。
さらに、香菜にも新たな災難が降りかかる。香菜のキッチンカーを真似したライバルが現れ、途端に売れ行きが落ち込んだのだ。その裏には、香菜のビジネスに目を付けたベンチャーIT企業「キープコンサルティング」代表取締役社長・庄野壮介(村上新悟)の思惑が絡んでいて、庄野は香菜に「真似されてダメになるようなら、もともとビジネスとして成立していないということです」とダメ出しをする。大量に売れ残った弁当や食材の山を前に、茜までが「もうやめた方がいいんじゃない?」と言い出す始末だ。
一方、恩師の妻・佳恵が初老の紳士・田上昭彦(国広富之)と手をつないで歩いている姿を、香菜が目撃する。まさか老いらくの恋!?と心配する香菜たちだったが......。(よる10時放送)
寒山