「TOKIO」の長瀬智也(42)主演の連続ドラマ「俺の家の話」(TBS系)がカルト的な人気をネット上で集めている。第4話が2月12日に放送され、平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、世帯・関東地区)だった。第1話11・5%、第2話9・7%、第3話8・9%と、視聴率は急降下中だが、長瀬は3月をもってジャニーズ事務所を退所、裏方に専念することを発表しており、最後の連続ドラマだ。
プロレスラーの役作りのために肉体改造で12キロ増量して鍛え上げた。文字どおり、体を張った熱い演技に称賛の声が殺到している。特に今回、長瀬がかつて主人公マコトを演じたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(IWGP)の舞台となった思い出の場所・池袋の登場したシーンには「池袋に長瀬くんが来てて胸熱」「池袋へおかえり!」「IWGPの曲流れた瞬間ヤバーってなった!なつかしー」など興奮の声が上がった。
「『ラーメン好きは、ラーメン好きな奴の気持ちしか分からない』のセリフが心に沁みました」
ドラマは宮藤官九郎が脚本を担当。ピークが過ぎたプロレスラーの観山寿一(長瀬智也)と妹の舞(江口のりこ)、弟の踊介(永山絢斗)らが、謎の女性介護ヘルパー・志田さくら(戸田恵梨香)と、能楽の人間国宝で寿一の父・観山寿三郎(西田敏行)の介護と遺産相続をめぐって激しいバトルのゴングを鳴らす。
第4話は、「スーパー世阿弥マシン」としてプロレス界の活動を再開した寿一は、寿三郎のエンディングノートを眺めていたが、「寿限無(桐谷健太)のおとしまえ」と書かれた項目の意味が分からず首をかしげる。寿限無に聞いても、とんちんかんなことばかり。一方、踊介は、さくらの昔の写真を入手、寿一と舞に、さくらのさらなる疑惑を持ち出すが、2人に一蹴されてしまう。そんな中、能の定期公演の話が持ち上がり...という展開だった。
ネット上ではこんな称賛の声があがっている。
「今回は沁みたなー。クドカンってコメディとシリアスの配分が絶妙。寿限無、今さら親子だって言われてもそりゃあね。桐谷健太の押し殺した演技いいなぁ。能とプロレスと介護。一見つながらなさそうな話なのに、親子、兄弟、家族が絡んでこんなに面白く深い話になるなんてね。唯一血が繋がらないさくらちゃんがアクセントになっている。ラーメン屋の秋山がサラッと良い事言うじゃん。ラーメン好きな人はラーメンが好きな人の気持ちしかわからない」
「寿限無にしてみれば、複雑すぎて困りますよね~。果たして告白して良かったのか、悪かったのか。エンディングノートって、自分にとって都合の良いことでまとめちゃいがちなのに、寿三郎は自分の恥をさらしても、話したかったのか? 風呂敷少しずつ畳んでいきたいのかなあ。『すまなかった』と謝ってから死にたかったのか? 親子関係としては、この家は兄弟にしろ、孫にしろ、誰もが言いたいことを言えていいと思います。おじいちゃん、『はー、いんじゃね?』ってかえすし。 寿一の台詞。『薄味の病院食!』最高~。みんな色々と抱えているというか、最後はそれぞれの道で人生をどう生きるかを模索するドラマなのかなあと、ちょっと感じました。西田敏行は本当に演技が上手。長瀬君もテンポ良く来週も楽しみです」