先週土曜13日(2021年2月)に発生した福島・宮城地震は「死者ゼロ」だった。10年前の教訓が生かされたのか。番組は、現地や東京で検証した。
今回の地震によるけが人は、福島県85人、宮城県52人など、全国で156人がこれまでに確認されている。
福島県相馬市の書店では、10年前には書棚が倒れたが、その後板を打ち付けて補強したために今回は無事だった。同市に住む夫妻は、部屋の入り口に懐中電灯、その部屋の窓の手前にはランタンが。懐中電灯は各部屋に置いてある。就寝時には出かけ用のズボンを着て寝る。「何よりも早く逃げること」が教訓だ。このため、車のガソリンは常に満タンだ。
宮城県出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんの公式ブログでは、常に備えをと呼びかける。「常に、車のガソリンを満タンにしておく。お風呂の水をためておく。懐中電灯と電池、カセットコンロ、飲料水......」。
防災グッズの備えは? 70代女性は14個、40代男性は8個だけ...
あなたはどれだけ、防災グッズを備えているか? 東京・渋谷の街の人に、防災グッズを書いたボードに備えているものにシールを貼ってもらうと、70代の女性は、「飲料水、食料、懐中電灯、ヘルメット、軍手、筆記用具、マスク、ポリタンク、携帯用トイレ、タオル、石けん、薬、レジャーシート」なんと14個を貼りだした。「袋に入っているものは下の階に置いてあって、ヘルメットは階段のところに4つ並んでる。割と玄関に近い方にまとまっています」。40代男性は「ちょっと油断していた」と体温計、スリッパなど8個だけだった。
小倉智昭キャスター「大きな地震の後に、非常持ち出し袋を点検しても、いざ使おうと思ったら電池が切れていたり、非常食の賞味期限が切れていたり、ってありますよね」。
一方で、地震の直後、千葉県市原市などで爆発があった?との情報がSNSの一部に流れた。市原市の臨海部などでで「爆発が起きた」とする、空が赤く染まった映像や画像が拡散した。同市消防局によると爆発、火災は確認されていない。同市に石油関連施設を持つ会社関係者は、地震による停電で施設を止めたために一時的に廃棄ガスが増え、これを燃焼するための炎だ、と説明する。
文・栄