「世界を救う町」ワクチン製造のベルギー・プールス市。国策で1900億円投資だが、コロナ死者は日本の倍?

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   明日17日(2021年2月)からようやく日本でもワクチン接種が始まるが、このワクチンはどこで作っているのか? 番組は、ベルギーの小さな町を訪ねた。

   ベルギー北部のプールス市は、人口約2万6000人の小さな町だが「世界を救う町」と呼ばれ注目されている。ブリュッセル国際空港から車で約20分の距離にあるのが強みで、約5500人が、米国ファイザー社ほか複数の製薬会社で働いている。ファンデンフーベル市長は、24年間市長を務めているが、「ファイザーの欧州最大の拠点で、この10年で工場は2倍に拡大した」と語る。

   ベルギーの医薬品業界総合協会のゲアリング広報責任者は、「政府の支援もあり、世界中からとても優秀な人たちをベルギーの製薬会社に集めることができる」という。ベルギーは、国の政策として製薬会社を誘致してきた。同広報責任者によると、ベルギーは、薬などの開発や研究に約1900億円を投資、開発・研究に当たる大学が12もある。薬の輸出ランキングでは、ドイツ、スイスなどに続きベルギーは5位。19位の日本の10倍以上を稼いでいる。

英国ではすでに高齢者ら1500万人が接種終了

   小倉智昭キャスター「ベルギーの人口は日本の十分の一くらいですが、コロナの感染で日本の倍くらいの人が亡くなっている。自国のワクチン接種がどうなっているか、気になりますが」

   一方、昨年12月からワクチン接種をスタートさせている英国では、すでに70歳以上の高齢者など1500万人が接種を終えた。ジョンソン首相は「自分だけでなく社会全体を守った」と感謝の言葉を述べた。4月中には50代以上のすべての国民に接種を終わらせる予定だ。

   東京都の昨日の新型コロナ感染者数は266人。9日連続で500人を下回り、重症者も97人と1か月ぶりに100人を下回った。都では2人一組で10班ほどの職員が、夜8時以降も営業を続けている居酒屋などを目視で調査している。今月13日から施行された改正特措法では、時短要請に応じない事業者には罰則が科せられることになった。1月18日から2月12日までの調べでは、要請通り午後8時に閉店していた店は96%だった。

文・栄

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