米国ファイザー社のワクチンを昨日(2月14日)、厚労省が正式に承認、17日から医療従事者への先行接種が始まる。
国立病院機構岡山医療センターの管理課長は、「先行接種は、副反応・安全などの情報のための調査というところがある」という。
文京区の場合を番組が取材すると、接種券の印刷や医師の手配、接種場所の確保にはめどが立ったが、「シリンジ(注射器のような器具)の確保」が懸念材料のひとつだという。マイナス60℃以下で保存しているワクチンを解凍して、生理食塩水で薄めるが、薄めるとき必要なシリンジは自治体が用意しなければならないというのだ。「発注はしたが間に合うのかどうか」という。
昭和大の二木芳人・客員教授は、「おそらく発注が集中しているので、品不足の状態になっているんじゃないか。注射器でも代用できるかもしれないし、少し待てば、それほど品不足になることはないんじゃないか」。
一方で、ブラジル型の変異種が山梨県在住の男性から初めて確認された。ブラジルに滞在歴があり、検疫では陰性だったが、今月上旬に発症、陽性とわかった。ゲノム検査で変異ウイルスであることが確定した。ブラジルの保健相は「感染力は従来の3倍」としているが、二木教授は、「広がっている心配は今のところはないが、注目しておく必要はある」。
コロナ自粛生活の「限界指数は?」 番組取材に95%の商店主も
番組は、「自粛生活に限界を感じているかどうか」について、街の人に「限界指数」を聞いた。
埼玉県の公園で14日午後、芝生にイスとテーブルを並べて、子どもたちと遊びに来ていた家族連れの母親は、自粛限界指数が「50%」。「きょうは混んでいる。密にならないように。趣味のキャンプは自粛中だ」という。
都内で買い物に来た家族連れは、母と娘2人は10%から30%だが、父親だけが80%。「テレワークは慣れないし、子どもが騒いで仕事がやりづらい」。
神奈川県鎌倉市内の商店は「売り上げが苦しい」と95%。「そんなに強く(外出自粛を)言われなくても、いいんじゃないか。商売をしている者にとっては、これ以上の規制はかなり厳しい」。
文・栄