JOC臨時評議会での女性蔑視発言から10日、東京五輪組織委員会の森喜朗会長がついに辞任を表明した。理事、評議員、監事を集めて2月12日(2021年)に開かれた合同懇談会の冒頭、森会長は「多くの皆様にご迷惑をおかけしました。今日をもちまして辞任したい」と語った。しかしその後は自身の功績を振り返りながらオリンピックへの思いを語り、さらに「私はそういう意図ではなかったが、女性蔑視と書かれた」と弁明するなど、15分間の挨拶では最後まで森節を貫き通した。
神田愛花(フリーアナウンサー)「組織委員会の挨拶なのでより本音が出ているが、ジェンダーに対する潮流をあまりにも把握されていない」
メインコメンテーターの田村淳(タレント)「謝罪会見で誤解を解くことができなかったことが問題」
キャスターの立川志らく「誤解を受けたのなら辞めるのではなく話をすべき。組織委員会から『不適切発言をしたが、これだけ大事な人だ。彼がいないとオリンピック開催できない』というのがあればなるほどと思う」
橋下徹「五輪を実行するだけの組織委員会に何を求めているのか」
注目が集まる次期会長。当初は元Jリーグチェアマンの川淵三郎氏が有力とみられていたが、会長人事は白紙に戻ってしまった。理由については「森氏からの意向であることを告白したことで密室人事と批判を受けた」「政府与党からも透明性のある運営を求めるよう批判の声が上がった」「小池都知事の意向が反映された可能性」の3点が指摘されている。
武藤敏郎事務総長はアスリート中心で男女比がほぼ同じの候補者検討委員会を設置して新会長を決めるとしているが、メンバーや会議は非公開になるという。
立川志らく「川淵さんなぜ言ってしまったのか。嬉しかったのか、断りようがないのでボツになるため言ったのか」
月曜レギュラーの橋下徹(元大阪府知事)「そもそも東京オリンピックのリーダーは都知事なのか、組織委員会会長なのか。オリンピックを実行するだけのメンバーが来ればいい組織委員会に、皆さん何を求めているのか。五輪やるんだったら強引にやらなければいけないので実務ができる人が必要。組織委員会は裏方で表に出てきてはいけないと思う」