大震災から10年後、震度6強の「余震」に驚き! 地震調査委「なお10年は続く」

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   土曜日13日(2021年2月)の深夜、福島、宮城県を襲った最大震度6強の地震は、気象庁は発表ではなんと10年前の東日本大震災の「余震」だという。政府の地震調査委員会は、東日本大震災の余震が「あと10年間は続く」という見解だ。

   地震は13日午後11時7分に発生、震源は福島沖で、10年前の震源より南西寄りで陸に近く、深さ55キロ、マグニチュード7.3だった。東日本大震災はM9.0だったが、今回は「かなり強く、長い間揺れた」という声が多く、北海道から中国地方まで広範囲に揺れた。停電は、横浜市や千葉県内など首都圏も含めて約95万戸に広がった。体が感じる揺れとしては今回の地震は1分40秒間で、東日本大震災の3分40秒間よりも短かった。東北新幹線の全線復旧には10日間ほどかかる見込みだ。

   福島県相馬市の高齢の夫婦が暮らす家には、東京から孫が駆け付けて家の片づけを手伝った。妻(78)は「玄関まで這って行きました。玄関にしがみついていました」。夫(83)は「ここ(居間)に横になっていました。あわてちゃって、なかなか立てないの」。かけつけた孫の男性(25)が片付ける間にも、断続的に余震があった。

震源深く、津波は避けられた...

   東大地震研究所の笠原順三・名誉教授は、「普通の地震より、揺れは長かった」という。一般に、震源がプレートの表面だと、揺れは短いが、今回の震源はプレートの中だったため、プレート内で揺れが共振、長くなったのだという。今回は、震源が深かったため、津波は起きなかったという。揺れの範囲が広かったのも、震源の深さが原因だった。

   政府の地震調査委員会は、2004年のスマトラ沖地震(M9.1)は約10年後に大きな余震があったとし、「M9レベルの地震は10年以上余震が続く」としたうえで、「今回のような余震は、少なくともあと10年は続くだろう」と予想する。

   小倉智昭キャスター「われわれ人生の10年というのは長いんですが、地球にとっての10年は、短いってことだね」

   東日本大震災の余震としては、直後の2011年4月7日に「最大震度6強」、同11日に「6弱」、12年12月7日に「5弱」があったほか、16年11月22日に「5弱」昨年12月21日に「5弱」と続いている。

文・栄

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