日本資本主義の父・渋沢栄一の生涯を描く吉沢亮主演のNHK大河ドラマ『青天を衝け』が14日(2021年2月)スタートした。ネット上では「面白い」「子役たちが生き生きしている」「草彅さんの馬上姿にオーラが出ている」などと好評だ。
第1回「栄一、目覚める」は、冒頭から渋沢栄一(吉沢亮)が馬に乗った将軍・徳川慶喜(草彅剛)を追いかけ、「私を使わないと幕府の命はない」と直談判をする劇的な対面シーン。また、いきなり「こんばんわ、徳川家康です」と北大路欣也が進行役で登場、日本の歴史を語るオープニングに「おお、笑わせすぎ!」の声があふれた。
本能寺から1週間、風間家康の余韻残るのにいきなりの北大路家康
武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)で養蚕と藍玉作りを営む農家の長男として生まれた栄一(子役・小林優仁)の話がメイン。ある日、罪人が藩の陣屋に送られてきたことを知った栄一は、近くに住むいとこの喜作(子役・石澤柊斗)らと忍び込む。罪人は砲術家・高島秋帆(玉木宏)で、栄一に「人の上に立つ者の務め」と諭すのだった。一方、江戸では、次期将軍候補とすべく、水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の息子、七郎麻呂(子役・笠松基生)を一橋家に迎え入れる話が進んでいた...という展開だった。
ネット上ではこんな声があふれた。
「オープニングの踊る映像がディズニーの劇みたいでステキだった。今までの大河のOPであんなの見たことないから斬新だった。和風なディズニーの劇みたいな感じがした」
「本能寺の変から僅か1週間、まだ風間くん家康の余韻がある中で、いきなりの北大路家康の『こんばんわ』にひっくり返りそうになりました(笑)。草彅さんの馬上姿は気品があってオーラが出ていたし、吉沢くんのいきなりの登場で一気に引き込まれた。戦国試合も良いが、江戸から明治への新しい時代が始まるワクワク感がいいね。これからが凄く楽しみだ!」
「こんな入り方は初めてではないか?あまりにも想定外で驚いた。年表に『令和』まで入っていたのには笑った。『2020年コロナでオリンピック延期』まで年表に書いてありましたね〜」
「第1話、素晴らしく、引きこまれました。ただ、歴史をなぞるだけでなく、物語の中に『みんなが幸せになる世の中をつくる』という一筋の信念が貫かれていました。一瞬たりとも、見逃さずに、60分見入ってしまうくらいでした。キャストの皆さん、皆、熱演で、見事でした。中でも、草彅さんは言葉少なの中にも存在感は、圧倒的でした。今後、草彅ぎさんと吉沢君の絡みが楽しみです」
「子役さん達の愛らしいこと。みんな女の子に見えた」
子役たちの演技が良かったという声が多かった。
「さすがは『あさがきた』の大森美香さん、玉木宏の魅せ方をわかっておられる。子役さん達の愛らしいこと。親子家族の会話もナチュラル。そうか、彼はこういう時代に、こんな風に伸びやかに育ったんだ...。映像も音楽も美しく 清々しい。面白くなりそうと、素直に思えた初回でした」
「子役の演技が良かったですね。最初に栄一の子役を見た時、女の子かと思ってしまって、(だけど父親役は小林薫さんだし)これはいったい誰なのだ?と訳が分からなかった(笑)。素朴でありながら躍動感あるストーリー展開にあったカメラワークも良かったと思います。 今後慶喜とどのように絡んでいくのか気になりますが、極端な主人公上げ展開がなければ、実直な近代経済ドラマとなることを期待しています」
「幼少期の主人公がどんな生い立ちで、どんな教育を受けていたか、後の人生にどんな影響を及ぼしたかを知る大切な部分だと思うので、『みんなが幸せになるために』という生き方をした渋沢さんを語る上で欠かせない1話だったと思います。主人公を子どもの頃から描くことで、ドラマを観る子どもたちへ何か伝えたいという願いがあるのかな、とも思いました。後の慶喜と平行して進むストーリーも良かったです」
「秀吉感」が強すぎる竹中直人に徳川斉昭は無理では
徳川慶喜と渋沢栄一の関係がどう描かれるかにも関心が集まった。
「スケールの大きな作品に育って欲しいです。栄一のかくれんぼが周囲を翻弄する話の流れは、 今後反転して彼が日本を大きく動かすというプロローグっぽい雰囲気でした。 主人公が持つ躍動感や疾走感が幕末~明治維新という時代の変化とどうシンクロしていくかを注目しています。栄一と慶喜の二人の関係性が描かれるドラマは初めて見るので、興味津々。 特に第一線を退いた慶喜の生き様がどうなるか、ならないか注目しています」
「徳川慶喜さんという人は、将軍を辞めた後、カメラマンとして色々な雑誌に掲載する写真を撮っておられましたよね。そして、今に残る渋沢栄一さんの写真は、ほとんど徳川慶喜さんによるモノです。そういえば、ひ孫の徳川慶朝さんは有名なカメラマンでしたね!!」
「小林、北大路、堤、竹中、玉木、草なぎ氏等々超豪華俳優陣にワクワクしてテレビに向かったけど、子役時代だから少し間延び。 最初だから仕方ないか。 吉沢亮はよく知らないけど、大河に抜擢されるくらいだから楽しみにしています。 初回は玉木宏、小林薫氏の存在感が際立った。竹中氏は皆さまおっしゃるとおり『秀吉』と『軍師官兵衛』で2度、秀吉をやっているので、残念ながら徳川斉昭には見えなかった。北大路氏はちょっと使い方がもったいない」
「朝ドラの『あさがきた』が本当に素晴らしいドラマだったので、その脚本家の作品ということで、一層楽しみしていた。渋沢栄一の幼少時代と徳川慶喜の幼少(青年)時代を並行して描くのが面白かったし、上手い。視聴者としては、あまり馴染みのない渋沢のエピばかりでは、ドラマに入り込みづらい。飽きずに大河を楽しむためには、有名どころは必需品だしね。ただ、カイコのCGはいらなかった。ご飯を食べている最中に芋虫を踊らせないでください」
もっともカイコ踊りにはこんな評価の声も。
「栄一が歌うとカイコが踊るCGが斬新でおもしろかった。他局の『モコミ』みたいだ。ああいう子供番組みたいなチャーミングな演出って今までの大河になかったから斬新に思えた」
ディーン・フジオカの五代友厚さまが楽しみだ
周囲の人々の温かさがよかったとの声も。
「栄一の母(和久井映見)の演技が温かくて好き。 あんなお母さんに甘えたい。 栄一がうらやましい。 とくに栄一がハグしてとお願いして抱きしめてあげていたところに萌えた」
「ドラマ全体を支配する日の本の国の右肩上がり感がワクワクしました。 最近の現実が辛気臭い話題ばかりの中、この『青天を衝け』の雰囲気が社会に伝染してくれる事を願います。 キャスティング、ナレーションも素晴らしい」
「良かった点は、ロケの農家や畑の大きさ。とてもきれいに広々と撮れていた。 また、人物の写し方も「麒麟がくる」と違って顔だけのアップは少なく、 全身や上半身を見せて落ち着いた撮影なので、動きにカメラが付いていけて見やすかった」
「奇をてらったオープニングではなく、地に足のついた脚本と演出とキャスティングで、落ち着いて見られた! 家康さんがオープニングから登場には、こう来たか!と思ったけど、大河の敷居を低く、には貢献している気がするし、なんとなくクスッとなって、面白い。カイコのダンスだけ引いてしまったけど、ご愛敬かな。登場人物は多いけど、どれも違和感ない配役で、これからどう絡んでくるのか楽しみ」
「今の日本の経済を造り上げたといっても、まったく過言ではない渋沢栄一さんに、やっと光が当たりましたよね。その役を吉沢亮くんが演じているのですから、とても楽しみになります。そして、『西の五代友厚、東の渋沢栄一』といわれた五代友厚さんを、あの名作朝ドラ『あさが来た』で五代様ブームを呼んだディーン・フジオカさんが、再び同じ役を演じるのですから、もう目が離せないですね!!」
(テレビウォッチ編集部)