自宅待機を破ったロイター記者
やはり文春が報じた、イギリス・ロイターの東京支局にいるAが、文春の取材を受けた後でロイターを退社したそうだ。Aは、12月中旬に休暇を取りイギリスへ帰国したが、22日には戻ったという。
この最中、なぜ往来できたのかというと、在留資格のある駐在員は"特段の事情"があるとして再入国できるそうだ。"特権"を利用して入国したのにこのAは、自宅待機もせず、12月25日、クリスマスの夕方、赤坂にある英国パブで10数人とハッピーアワーを楽しんでいたというのである。
2日後に異変を感じたAは、PCR検査を受けると「陽性」だった。パブにいた何人かも「陽性」となり、その中に異変株による者がいたため、1月10日に厚労省が記者発表した。
Aは文春に対して、「二週間の自宅待機を破ったことは間違いでした」と語っているが、ロイターが許すはずはなかった。しかし、こんな緩い水際対策では、東京五輪など夢のまた夢だろう。
ところで、ジャニーズ事務所ばかりではなく、吉本興業でも所属芸人たちが続々離れていっている。昨年末には「オリエンタルラジオ」の中田敦彦と藤森慎吾が、1月30日には「キングコング」の西野亮廣が、「ハリセンボン」の近藤春菜も専属マネージメント契約が終了になったそうだ。
フライデーは、吉本興業の"ドン"大崎洋会長を直撃しているが、「辞めたいんだったら辞めたらええやん。どうしても残ってくれと頭下げて頼んだ覚えもないし、辞めたら仕事奪ってしまうぞと言うた覚えもない。社員も精いっぱいやっていて、それでも不満だったらそれはもう会社はそれ以上できん」と、突っぱねている。
逆に「雨上がり決死隊」の宮迫博之が「吉本に戻りたい」といっているがと聞くと、「いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や」。吉本興業のような大所帯でも、売れっ子に逃げられるのは痛いはずだ。ジャニーズ事務所の二の舞になる可能性なしとはしない。
大崎の「コロナが終わった将来はどうなるかわからない」というのは本音だろう。
ところで、森喜朗の後を引き受けたかに見えた川淵三郎だったが、結局、組織委会長就任を辞退するようだ。暴言を吐いて辞任する森が後継を指名するのはけしからんという声があったからだろう。
だが私は、東京五輪中止を自らいい出し、その後のゴタゴタを収拾するだけの会長職の引き受け手が、簡単に決まるわけはないと思っている。
女性を据えろという無責任な声もあるが、こうなったら安倍に引き受けさせ、自分の撒いたゴミは自分で拾えというべきである。(文中敬称略)