来週(2021年2月14日~)半ばにも新型コロナウイルスのワクチン接種が医療従事者から始まる。ところが、7200万人・1億4400万回分を確保するというファイザー社のワクチンについて、1瓶から6回分とれるとされていたのが、日本では実は5回分しかとれないことがわかり、接種できる人数が減る恐れが出てきた。大問題だ。
わかっていたのに厚労省の遅い対応
司会の羽鳥慎一「なんでこうなったかというと、注射器の問題だそうです」
特殊な注射器を使って瓶からワクチンをとれば6回、一般的な注射器なら5回しかとれない。厚生労働省は昨年(2020年)夏までに1瓶5回として一般的注射器・針2億数千万本を確保したが、12月から今年1月にかけてファイザー社から、「特殊注射器なら6回とれることがわかり、各国も切り換えている」と連絡があったという。厚労省の担当者は「タイミングが遅かったのは事実」と認めている。
韓国では昨年のクリスマスイブには国内の中小メーカーにサムスン社員を送り込んで特殊注射器の開発を開始、生産能力を月400万から1000万個に上げた。岡田晴恵・白鴎大学教授は「韓国はアンテナが高かった。日本の厚労省は想定外だった」と情報力の差を指摘する。
高木美保(タレント)「この教訓を学んで生かしてほしい」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「昨年暮れにはわかっていたのだから、厚労省の責任は大きい。ワクチンが余ったら捨てればいいとの考えがあったのではないか。世界的に供給がきつい中で十数%の無駄は問題だ。接種時期が2、3カ月遅れる可能性がある」
いくら忙しかったとしても、国民への接種が遅れては「ああそうですか」だけではすませられないぞ。