ネット通販で購入したモバイルバッテリーが夜中に爆発して、部屋は半焼、エアコンやテレビも溶けて真っ黒こげ! 被害は1500万円にもなるのに、通販サイトはケンモホロロ――。
被害者の33歳の男性は、「販売していた中国の業者にメールすると、いきなり購入代金の約7000円が返金されてきて、これで逃げるつもりじゃないだろうなとギョッとしました」と話す。それはそうだろう。1500万円もの被害を受けたのに、7000円で逃げられてはたまったものではない。
日本の弁護士を通じて損害賠償請求をしたが、業者はまったく取り合わず、中国在住の弁護士からあらためて請求すると、見舞金として180万円が支払われたという。それでも少ない。
アマゾン相手にも訴訟起こす
この間に、通販サイトの「アマゾン」にも何度も問い合わせたが、「中国の業者との問題なので、関与しません」と取り付く島もなかった。男性は、商品の審査を行い、販売場所を提供したアマゾンにも責任があると裁判を起こした。「グッとラック!」の取材に対して、アマゾンは「個別の案件については、コメントを控えさせていただきます」と木で鼻をくくった対応だ。
ネット通販で購入した商品の事故・トラブルは増加している。菅義偉首相も「デジタルプラットホーム企業に対して、違法商品・危険商品の出の停止を求めます」と対策を急ぐと表明した。
コメンテーターの木嶋真優(ヴァイオリニスト)「ほぼネットで買うので......。ケータイの充電器を買ってつないだら、すぐショートしたこともあります。ただ、出品者もさまざまで、出品が6個あったりすると、『アマゾンが保証しています』というのもあって、どこから買うか、消費者が選べるんです」
キャスターの国山ハセンが「販売サイトのここを見れば、怪しいかどうかわかります」と、チェックポイントを5つ紹介した。「支払いは銀行振込だけ」「表記に不自然な日本語」「連絡先に電話番号がなく、メールアドレスだけ」「商品・サービス説明に旧字体などが使われている」「極端な値引き」だ。
髙橋知典(弁護士)「ネット通販はいろんな取り引きがあって、補償されないものもあるということを知っておく必要があります」
メインキャスターの立川志らくは、去年10月(2020年)に猫用マット880円を2枚注文したが、「いまだに送られてきません。泣き寝入り中です」という。