どっちが多く笑いを取るか。須賀廼家千之助(星田英利)との戦いの火ぶたは切られたが、竹井千代(杉咲花)たちは千之助のアドリブに太刀打ちできないまま、千秋楽の前日になってしまった。
千代が悔しがっていると、草履が飛んできた。
千代「イター!誰や!何すんねん」
見るとかつての師匠、山村千鳥(若村麻由美)が立っている。
千鳥「千之助に勝つことばかり考えているからダメなのよ。演じるというのは、役を愛した時間そのものよ」
千秋楽の終演後、客の投票は...
千鳥の言葉を機に、千代や高峰ルリ子(明日海りお)、小山田正憲(曽我廼家寛太郎)たち出演者はそれぞれの役の人物像を限界まで考え抜いた。
そして迎えた千秋楽。千代たちは千之助の勝手な芝居に振り回されることはなかった。それどころか、見事に役になりきり、自分たちの芝居に引き込んでいった。
終演後、投票用紙には団員全員の名前が混ざっていた。
千之助「わしと一緒になんねやったら、次はもっと笑かさな、承知せえへんぞ」
千之助は千代たちを認めた。そして天海一平(成田凌)は無事、座長のポジションを守ることができた。(NHK総合あさ8時放送)